不幸をも味わえるのが自己肯定感
「子どもには失敗の経験が大切」って最近よく聞くけれど、
では“失敗の経験”が子どもの何につながるのか?
それは自己肯定感。
人生はいい時もそうでない時もコインの両面のようにセットだから、
悪いときに不満を言っていたら人生何度も不満を言うハメになります。
悲しみのなかにしあわせを見いだす。
それは言うように簡単じゃないけれど、
それができたなら常楽我浄。
人は常にみがかれ幸せですし、いい面・そうでない面まるごと抱きしめられる人は、つよくやさしく魅力的だったりしますよね。
だから大人が子どもの失敗や停滞をムダと思わずに、子ども時代にこそ失敗をたくさん経験させてあげたいのです。
それはつまり、
大人の役割は失敗させないことじゃなく、
失敗したとき立ちあがれるようにそっと存在しているということ。
失敗から立ち上がることで、いくら理屈で教えこんだとて到底わからない、
視点をチェンジして切りかえる力
起こったできごとの本質を見ぬく力
そういった、先を信じる力・生きる力ともいえる心の根っこも育ち、失敗から何度も立ち上がることによって、自己肯定感というのは熟していきます。
だから、子どものくり返す失敗にはとても大きな価値があるのです。
単なる「成功」のつみかさねや、大人に作られた「成功」なんかでは自己肯定感は育ちません。
全員1等賞のうんどうかい…
自己肯定感を育むとは決してそういうことではないのです。
そして
大人を信じ、自分を信じられる土台があればこそ
大人が求めずとも当たって砕けるチャレンジを子ども自ら勝手にします。
つまり自己肯定感のスタートは、
“子どもに信じてもらえる大人のあり方”というわけです。
あなたはどんなあり方で
子どもとかかわっていますか?