あなたは「後悔」をしたことがありますか?
この質問を投げかけられた時、ノータイムで首を横に振れる人はごく僅かかと思います。
「後悔しないように選択を…」だとか、「選択したことを後悔しないように…」だとか…etcよく聞きますが、それらを心掛けて生きている人間でさえ、自分が通った道を、つけた足跡をふとした時につい見返したくなってしまう。
僕たちが人間である限り、「後悔」は生涯切っても切り離せないテーマなのでしょう。
ところで「後悔」を彷彿とさせる言葉にはマイナスイメージなもの、特に「後悔は意味が無い」という印象を受けるような言葉が多いですよね。「死んだ子の年を数える」だとか「流水源に返らず」だとか…etc.
これはあくまで私的な推察ですが、このような言葉が多い訳は、先人たちも現代の僕たちと同じように、「後悔」から得るものが「学び」よりも「精神的ストレス」の方が大きいからだと思います。人間、不都合なことからは目を背けたいものです。
ただ、僕は「後悔」が決して悪いものだとは思えないのです。「後悔」無くして今の我々は存在し得ないのだから。
人間は過去を振り返る(=「後悔」する)生物だからこそ、他のどの生物よりも成長を続けてこられたのだと思います。身近な衣食住に始まり、政治・経済のような複雑な問題に関する知識・知恵ですら、全ては「後悔」の賜物です。
偉そうにつらつらと並べましたが…
①何でもいい。生活のこと、人間関係のこと、仕事のこと、勉強のこと、趣味のこと... 今、一緒にどんな後悔があるか振り返ってみてください。
少し胸がきゅーっとなったかもしれない。
でも、それでいい。
②次は、もし自分がタイムスリップしてあの時と同じ状況になったら、どんな選択をするか想像してみてください。
その選択は、当時より優れているはず。
それが成長です。
もし、またあなたが「後悔」をした時は、辛い気持ちになるだけで終わらずに、さっきのことを都度やってみてください。少なくとも今よりは成長していることに気づき、辛さも和らぐはずです。
素敵な縁や成功も、「後悔」があってこそ生まれるものもあるでしょう。「後悔」は決して意味のないことではありません。「後悔」は、自分が一生懸命生きたことの証明・大切な軌跡です。
「自分を許せ」だとか「過去を忘れろ」だとかは言わない。どんな「後悔」も忘れずに大切に自分の糧にすればいい。
大丈夫、もうあの時の自分ではないから。
「後悔」で辛くなった時はまたこれを見返してくれたら嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございます。