SF界のビッグ3(3・終)アーサー・C・クラーク
昨日に引き続き、
SF 界のビッグ3について
書きます。
三人目にご紹介するのは、
アーサー・C・クラークです。
アーサー・C・クラークは、
1917年、イギリス、
サマセット州で生まれました。
子どもの頃から、
天体観測と SF小説に夢中で、
1934年(17歳)から
英国惑星間協会に入会し、
積極的に活動、
1946年(29歳)には、
同協会の会長も務めています。
学校卒業後は公務員として働き、
第二次世界大戦中には、
イギリス空軍の将校として、
電波探知法、レーダーの開発に
携わりました。
戦後は、ロンドン大学の
キングス・カレッジに入学、
物理学と数学を専攻します。
クラークは、それ以前にも同人誌で
いくつかの作品を発表していましたが、
作家としての本格的な商業デビューは、
1946年(29歳)です。
1956年(39歳)、
クラークはスリランカへ移住し、
最後までそこで過ごしました。
スリランカへの移住は、
彼が同性愛者で、
スリランカが性に
寛容だったからだと言われています。
(2008年、91歳で永眠)
* * *
ここからはクラークの代表的な作品を
いくつかピックアップして紹介します。
『幼年期の終わり』(1953)
宇宙人によって飼育される人類、
変わり果てていく地球の光景を
哲学的なテーマも絡めて描いている。
SF傑作として、世界で知られた作品。
『2001年宇宙の旅』(1968)
スタンリー・キューブリック監督による
映画版が原作で、
公開後に発表された小説版。
そもそも、同作品は、クラークの作品に
触発されて作られたもので、
映画版の脚本にもクラークが携わっていた。
映画版とは異なる、
クラーク独自の解釈が多い
小説となっている。
続編として、
『2010年宇宙の旅』
『2061年宇宙の旅』
『3001年終局への旅』がある。
『宇宙のランデヴー』(1973)
22世紀の宇宙を舞台にした
「ラーマ」シリーズの1作目。
(ネビュラ賞、ヒューゴー賞受賞作品)
小惑星だと思われていたラーマが、
人工建造物であることがわかり、
宇宙船・エンデヴァー号が
その探索のために派遣される。