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「正社員」「フルタイム」であることで何を得て・何を失っていたか?

先日ママを集めた座談会で「働き方」をテーマにしたオンラインの対話イベントを開催したのですが、


色んな話が出た中で私自身、過去抱えていたモヤモヤでもあった「正社員」にこだわる「じぶん」を他の人も抱えているのを知り、何が「ある」からモヤモヤなのかなぁと探っておりました。


まず初めに考えた事。


「正社員をどんな要素を兼ね備えたものとして捉えているか」


という事です。


それは、大きく分類して4つでした。


①「やってる感」があるもの
②機会を提供してくれるもの
③給与の安定は衣食住の安定・自己投資が出来るもの
④両親や家族を安心させられるもの


4つの要素を少し詳しく、ここは赤裸々に書いてみることにします。


①「やってる感」があるもの
私はサービス業で働いている期間が13年ありました。
その会社ではアルバイト入社⇒売上実績を残した末に正社員⇒店舗チーフ⇒エリア教育担当MGRという階段を上ることになりました。

この会社での1店舗の人員配置としてはパート2人・アルバイト3名・正社員2人・店長1人そんな感じでした。
お客様と接するサービス業でしたので勤務時間も長いとお客様から覚えてもらう事も多くなり、それがパートタイマーの方と比べて「優れている」とどこかで感じていました。お客様と多く接する⇒それだけ責任のあることをやっている⇒それは偉いこと!⇒じぶんでじぶんをほめられる!そんな風にじぶんの中でストーリーを作っていたように思います。このストーリーを描いているうちは、正社員でなくなる⇒じぶんを「偉い!」思えなくなる⇒じぶんを褒められなくなることと同じでした。

そしてチーフになりマネージャーになり、指導する立場になっていけばその影響力が大きくなることを感じ、じぶんでじぶんを褒められることを保っていられました。

まさに、正社員であるからチーフにもなれて、指導する立場にもなれて、何か価値のあることを「やってる感」が私を保っていたように思います。

②機会を提供してくれるもの

①でも触れましたが、この会社にいるうちは確かにMGRになるには正社員であることが必須だったように思います。MGRになってから秋田へ出向することもあり、私がアルバイトであれば上司はコストをかけて秋田へ送ることもしなかったように思います。正社員であることは、役割を与えてもらえる機会であったように思います。


③給与の安定は衣食住の安定・自己投資が出来るもの

正社員であれば基本給が存在し、有休もあれば、年金も半分は支払ってくれる、そしてなんてったって正社員で良かった~と思ったのが「育休」でした。今は変わったようですが、給与の50~76%は会社で仕事をしないとしても頂ける給付金。夫が自営業でしたので、私は正社員であることで守られているのだなぁと改めて知った出来事でした。
そして、貰える給料の目安がたっているものですから、これくらいはじぶんで自由に使えるというお金を、じぶんで稼いだお金であるため罪悪感なく手に入れていると思っていました。


④両親や家族を安心させられるもの

東京で1人暮らし。アルバイト入社した時にまず母親に言われたことは「その仕事は正社員のお仕事なの?」そんな趣旨のことを言われたと思います。
そしてアルバイトで食いつないでいる時は、給料の半分が家賃で消えて行ったり、前職で年金手続きが上手くいっておらず半年分の年金を一気に納めるように言われたり、学生の頃に猶予期間を貰っていた年金の支払いなど、何かと支払いがキツいものだなぁと思っていました。
そんなことが重なってか、、1人暮らしの私のところに母親は何度も上京しました。やはり正社員でいないことは親を安心させられないんだなぁと感じ情けなくなり、親を安心させるためにもまずは正社員になることを目標にしていました。


ここまで、ざっとではありますが、「正社員」をどう捉えていたかを書いてみました。でも思い返せば、大学3年生で始めた就職活動はまさに「正社員」として働くことは絶対にはずせない要素であり、むしろそれ以外の「働き方」の選択肢を持っていませんでした。選択肢を持っていないということは、それ以外の可能性を見つけられないということにも繋がります。


「正社員」を手放したが「フルタイム」を手放せないじぶん

この正社員になれた会社を13年務めたところで退社しました。退社の理由はここでは置いておきますが、その後選んだ働き方は「派遣」でした。



「正社員」は手放したものの、派遣の働き方であっても、上の4つの要素のうちの3つ、①「やってる感」があるもの、③給与の安定は衣食住の安定・自己投資が出来るもの、④両親や家族を安心させられるもの、という意味で、私を満たしていました。


そう、、、ここでまた大事なことに気付きました。


それは、
正社員をどう捉えているかの要素は、正社員であることで満たしたい「要素」であることに気付きました。


この時点で私は、「正社員」にこだわっていたのではなく「フルタイム」にこだわっていたことが分かりました。


なのでこの派遣の働き方も1年半は続けられましたが、だんだんと、


私を満たしているものより、


失っているものに目が向く


ようになってきました。

この頃、じぶんのやりたい事はハッキリとしつつあったため、派遣の仕事が時間だけではなく、気力を使うものになってきたとき、派遣の仕事の時間はかなり苦痛なものになってきました。


そしてこの頃から気付き始めました。


「じぶんの時間をいかにじぶんの心動くことに割くか。」


これがじぶんの幸福度を上げていく事だと気付きました。


このタイミングで「フルタイム」は手放そう
そう決断することが出来
今その生活をスタートさせているところです。

正社員で働くこと自体は、良いも悪いもありません。


ただ、収入減が一つであることはこの先、逆に不安な要素の一つであることは間違いないと思います。


「モヤモヤ」が足かせならその裏にある「願い」を自覚する方法を探そう

もし、正社員にこだわりがある。
正社員以外働き方を変えるなど今更考えられない。
「フルタイム」じゃなかったら不安で仕方ない。
「正社員」「フルタイム」の何にこだわっているか分からない。


こんなモヤモヤがなければ
苦しくなければいいんですが、

もし、一歩踏み出したいのに一歩踏み出せないとか
モヤモヤが晴れない方は
正社員をフルタイムを選ぶことで・選んできたことで
何を満たしたかったかの要素を考えてみても良いのではないでしょうか。

満たしたい要素=じぶんにない要素
であり、
それはじぶんがどうありたいかの「願い」が隠れているはずです。

こういうのってとっかかりがないと考えられないので
人生を構成する8つの要素で考えてみると
考えやすいかもしれません。

①「楽しみ・娯楽」
②「生活環境(衣食住・持ち物・職場環境・通勤)」
③「健康」
④「仕事・他社への貢献」
⑤「経済」
⑥「大事な人・家族」
⑦「自己成長・学び」


私の一例ではあるので、中には共感する要素があったりなかったりだと思います。またじぶんのやりたい!を少しでも叶え、それを仕事に出来ている方ならそこに自分の多くの時間を費やすこと、フルタイムで働くことは幸せなことだと思います。


もし、今の「働く」にモヤモヤがあるならば、「働く」をどう捉えているかがモヤモヤの根源だったりするので、じぶんを探りたい方は是非に。


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ごきげんママ|育児と人生に安心感を|心とじぶんに自覚的に生きる|あらのたか子
なかなか変われない…それって自分自身のせいじゃなくて、捉え方を変えたら今から変われるもの。そんな言葉を文章で伝えたい。最後はやっぱり自分と向き合い切るかにたどり着くから、その強さを持つ人になりたい。

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