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さいごのきろく 長編【2025.02.05】
【生きかたを繋ぐ140文字の想い】
お試し企画として
長編のツナグ物語が展開されています。
今回の企画は「ざワ」さんの手によるもの。
⇩𝕏(旧Twitter)にて(#ツナグ物語sp)⇩
◽️試作タイトル
— 澤(ざワ) (@zawa_des) January 21, 2025
さいごのきろく
◽️ハッシュタグ#ツナグ物語sp
◽️長編
テーマ:思い出は大切だ
舞台:廃業直前のコテージ
主人公:コテージの経営者かつ管理人
(添付参照)
◽️短編テーマ
(以下、部屋名とテーマを記載)
A室、思い出
B室、日記
C室、友人
D室、楽しいこと
E室、未来… pic.twitter.com/7DRYt3bEEZ
【長編の環境詳細】
テーマ:思い出は大切だ
舞台:廃業直前のコテージ
主人公:コテージの経営者かつ管理人
⇩キャラ設定⇩
![](https://assets.st-note.com/img/1738742682-viVTHqSrWZ7KOFfUGdMY5z3b.png?width=1200)
早速現段階での
物語の世界にご案内いたします!
【さいごのきろく】
1.誠司は予約表を確認していた。本日、訪れる方々がさいごのお客様である。脱サラして5年。妻と山荘のコテージを営んできたが、ついに経営が立ち行かなくなった。これまで色々な方と人生の一部を共有した。楽しくも辛くもあった。だが、それも良い思い出。すると1人目のお客様が現れた。#ツナグ物語sp
— 澤(ざワ) (@zawa_des) January 21, 2025
2.チェックインが終わった。B室の女性とC室の青年は悩みを抱えているように見える。
— 澤(ざワ) (@zawa_des) January 24, 2025
するとE室の男性から声をかけられた。コテージ運営について聞きたいらしい。彼も何かを抱えているようだ。
奥では妻とD室の女性が楽しそうに話している。それを見て誠司は微笑ましくも、寂しく思った。#ツナグ物語sp https://t.co/CQXr8D9Gsg
3.最後になって客が集まるのは、よくあることだ。誰かは「思い出の場所」と言い、他の誰かは「行ってみたかった場所」だと言う。
— BRILLIANT_S (@BlackcatSio) January 25, 2025
なら閉鎖する前にもっと訪れて欲しかった、そうじゃないか?此処ももっと長続きしたかもしれない。
せめて、最後の客達の人間模様を眺めてみよう。#ツナグ物語sp https://t.co/neoOCY1hCF pic.twitter.com/mRXhns7alf
4.E室の男性は経営者だそうだ。誠司は彼の話を丁寧に聞き、問いにも答えた。すると彼の表情が晴れ、感謝の意を述べてくれた。誠司は今夜で最後だとは思わないようにした。
— 澤(ざワ) (@zawa_des) January 25, 2025
さて、そろそろ夕食の時間が近づいてくる。今夜もいつものように皆が打ち解けてくれたらいいな、と誠司は思った。#ツナグ物語sp https://t.co/z3sagnZof5
5.誠司は妻に言った。「今夜のディナーが勝負だ」【最後】でなくなった以上、経営者のサポートを受けるにも、今いる客達をリピーターにするにも、細心の注意を払わなければならない。
— BRILLIANT_S (@BlackcatSio) January 26, 2025
A室から夫婦のような2人が食事室に現れた。温かさが感じられない雰囲気。
「あの2人を笑顔にしよう」#ツナグ物語sp https://t.co/mArBwazNBl pic.twitter.com/Y5yKEeIbvk
6.誠司はそれぞれのテーブルに妻の作った料理を運び、皆と言葉を交わしていく。真ん中にはE室の男性、奥には2人の男性、手前には2人の女性、そしてA室の2人が座っている。
— 澤(ざワ) (@zawa_des) January 26, 2025
するとE室の男性が前に出て、全員の注目を集める。
「ここで出会いも何かの縁。今夜は楽しく交流しましょう」と。#ツナグ物語sp https://t.co/mAItZAKaaS
7.「あなた、ちょっと」
— 澤(ざワ) (@zawa_des) February 1, 2025
妻は手招きをしている。そこで誠司はこの場をE室の紳士に任せて、奥のキッチンに入る。
「あなた、覚えているでしょ?A室の彼女のお願いを」
「あぁ覚えているよ」
誠司はそう言いながら、昨日の出来事を思い出した。キッチンでデザートを準備する妻を見ながら。#ツナグ物語sp https://t.co/OxK3K4ZlzT
8.昨日、女性がコテージにきた。2泊3日の予定だ。誠司はいつも通りの対応する。すると、彼女が言う。連れの男性は所用のため明日に来ると。加えて、サプライズの準備もあるから、掃除はいらないと。見ると彼女は妻にも何かを相談していた。誠司はあえて聞かずに当日を楽しみにしていた。#ツナグ物語sp https://t.co/uiQgZsTid6
— 澤(ざワ) (@zawa_des) February 1, 2025
9. 妻がデザートを置くと空気が変わった。皿の上には深紅のソースに彩られた白いハートのムース。A室の女性は「私たちの思い出を奥様に話したの」と告げた。彼がスプーンを手にし、ムースにそっと触れた瞬間、赤いジュレがゆっくりと滲み、流れ出した。閉じ込めた想いを解き放つように。#ツナグ物語sp https://t.co/R5KevK3W1d
— 幻師しらゆり (@shirayuri_archi) February 3, 2025