2025.01.17 コチョウラン
Today's IKIMONOはコチョウランです。
今日は寒すぎてお布団から出たくなかった。四季があることはありがたいが、やっぱり暑すぎるのも寒過ぎるのも勘弁してほしいと思ってしまう。
これってわがままだろうか...。
こちらNPO法人「いきものがかりdeみんなの農業高校」がInstagramに投稿しているikimono366を深掘りした内容となっています。
基本情報
コチョウラン(Phalaenopsis)
ラン科植物のお花さん
誕生花/花言葉「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」
詳しくはみんなの趣味の園芸サイトにgo!
今日は、「花の王様」と呼ばれる贈答花の代表格コチョウランをクイズにしようって思っていたら、ふと、コチョウランと言えばファレノプシスじゃん!と思い出してしまった。賭け事がめちゃ好きなわけではないが、実は競馬は大学時にハマっていたのだw
ということで、今日は花のコチョウランと馬のファレノプシスでいってみようと思う。
コチョウラン雑学クイズw
問1.名前の由来になっている生き物は?
①蝶 ②蛾 ③蜻蛉
答.①蝶と②蛾
答えが2つあるとか最初からイラッとしちゃったら申し訳ない。日本では「胡蝶蘭」という漢字が当てられているため①蝶はシンプルに正解だ。では何故②蛾も正解なのかというと、学名となっている「ファレノプシス」の由来がギリシャ語のPhalaina(蛾)とopsis(見かけ)だからである。なんでも、唇弁の先端部分が蛾の触角のように2本突き出ていることからこの学名となったらしい。
おいおい蛾はないだろう、と思ったキミはいいとこついてる。こういう疑問を持ってくれると授業が弾むw
ではプチ授業開始だ。蝶と蛾は日本では区別されているが、実は生物学的には明確な違いはない。両者は分類学上でもチョウ目に属しており、同じ生物として括られている。しかし、これが日本語となると、昼に活動するものを「チョウ」、夜に活動するものを「ガ」、と言い分けている。フランス語では「昼のパピヨン」「夜のパピヨン」と言い分けているだけで結局は「パピヨン」になっちゃってることを踏まえると、ちゃんと言い分ける日本人の感覚はすごいって思う。
問2.コチョウランの根はどこに伸びる?
①地下 ②地中 ③空気中
答.③空気中
コチョウランは着生ランの一種のため、根は土の中ではなく空気中に伸びていく。ちょっとわかりづらいので図と専門家の説明を参照してくれw
ラン科植物は不思議な生態をしており、花の形もユニークなものが多いため、実はエイリアンと呼ばれることもある。ただ、私としては花よりも根のほうがエイリアンっぽい感じがしている。
コチョウランに代表される着生ランの根は木の上を這っていく性質がある。気根と呼ばれるその根っこは空気中から水分を吸収していて、しかも伸びはえげつないほど四方八方に伸ばし放題やりたい放題だ。
実は農業高校では一時期コチョウラン栽培が盛んに行われていた。特に静岡県内ではバイオテクノロジーという教科を中心に教材として膨大なコチョウランを栽培していた。ハウスいっぱいに並べられたコチョウランの苗からは根っこがニョキニョキと伸びていて、一緒に担当していた先生が手入れをしながら「今日もエイリアンに侵略されている」とがっくりしながら根の手入れをしていたことが印象に残っているw
問3.胡蝶蘭殺人事件の著者は?
①内田康夫 ②山村美沙 ③森村誠一
答.②山村美沙
「胡蝶蘭殺人事件」は山村美沙氏のミステリー小説である。2時間ものサスペンスの隠れファンである私は見逃さなかったぜ。かたせ梨乃主演「名探偵キャサリン」第5弾である。コチョウランを贅沢に散りばめたファビュラス感満載の作品だった。もっかい見たいなぁ。
名馬ファレノプシスにコチョウランを
馬が好きだ。とはいえデビューは遅く大学からだった。なにせ静岡には競馬場がなく、両親も競馬といった賭け事に無縁だったため、私は大学生になるまで競馬を見に行ったことがなかった。
大学の学部が畜産系だったこと、大学の所在地が東北だったことの相乗効果なのか、大学には競馬好きがすごく多かった。もちろん根っからの馬好きも多く、牧場で住み込みのアルバイトをしている学生も珍しくなかった。
競馬なんて全く興味なかったが、大学構内をサラブレッドが普通にぱっかぱっかと歩いていたり、週末が近づくと競馬予想があちらこちらで聞こえてきたりといった生活が普通になってしまえば嫌でも興味を持つようになった。
初心者だった私に競馬を教えてくれたイケメンwの先輩は、卒業後に競馬好きが高じて競馬新聞の記者になったが、その先輩の口癖が「競走馬は血統で走るから母系で見ろ」だった。いまでこそウマ娘効果でなんとなく意味がわかる人もいるかもしれないが、当時の私に血統はさっぱりだった。
その先輩はよく水沢競馬場に連れて行ってくれた。すごく綺麗な競馬場で、パドックを歩く競走馬たちの馬体も間近で見ることができた。生まれて初めて購入した500円の馬券が3,200円に化けた時の感動と、喜ぶ私のすぐ後ろで万札を扇のように開いて枚数を数えていたどっかのオジさんを見た時の落胆は半端なかった。
ファレノプシスは1997年11月がデビュー戦だったらしいが、私はそのデビュー戦を見ておらず、先輩からこの牝馬の存在を知った。ファレノプシスは1998年の桜花賞、秋華賞、2000年のエリザベス女王杯などを制しており、1998年度JRA賞最優秀4歳牝馬、2000年度同最優秀5歳以上牝馬となっている。
血統については専門家に頼るw
血統とかになるとわからーんってなるかもだが、ナリタブライアンとビワハヤテが近親にいる。特にナリタブライアンは有名な競走馬なので、その近親ならばいい血統と思ってもらえればいいと思う。
2000年のエリザベス女王杯がファレノプシスのラストランである。有終の美を飾る走りは感動的なので、ぜひJRA公式YouTubeを見てほしい。
どの競走馬も一生懸命走ってるなぁと思いつつも、ラストランにちゃんと優勝をもぎ取っていくファレノプシスはかっこいいとしか言いようがない。
ファレノプシスの引退式はコチョウランがいっぱい用意され、ファレノプシスの首にかけられたとコチョウランの美しさがとても印象的に記憶に残っている。こんな風に引退式をやってもらえる競走馬は数少ないことから、やっぱり愛された競走馬だったんだなぁとしみじみ思う。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。