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初心者の読書感想文チャレンジ⑧ こころ

■はじめに

こんにちは。
生きる狂犬です。

「初心者の読書感想文チャレンジ」として8冊目に選んだのは、夏目漱石の「こころ」です。
漱石の代表作の一つで、1914年(大正3年)に発表された作品です。


「有名な本が読みたい!」という事で、本屋で文庫本を手に入れました。

私にとっては難易度が高く、はじめはなかなか読み進められませんでした。
しかし、だんだんと読むスピードが上がっていき、無事、読了出来ました。

なお、ネタバレしております!

■あらすじ

「私」は、大学の夏休みに、偶然ある人物と出会う。
その人物を「先生」と呼び、次第に親交を深めていく。
「先生」は、過去に何か秘密を持っているようだが、なかなか打ち明けてくれない。
そこから物語は、謎解きのように進んでいく。

■感想

この作品は、好き嫌いがはっきり分かれる作品ではないだろうか?

私は嫌いだ。

何故なら、人間の弱さや脆さ、そして醜さを恥ずかしげもなく、さらけ出しているからだ。
こっちまで、赤面してしまう。


たしかに、気持ちは分かるのだ。

恋の辛さや、友人の死は、あまりに非情だ。
同情の余地がある。

しかし「先生」は、そこで時間が止まってしまっている。
とらわれ過ぎて、一歩も前に進まない。

その「弱さ」が、周囲の人間にとんでもなく迷惑をかけている。
(父親の看病のために故郷に帰った「私」に長文の遺書を送ったり、「妻」を残して一人で死のうとしたり)

ただ、本人は迷惑をかけている事に、まったく気づかない。

悲劇の主人公にどっぷり浸っている。

客観的にみて、かなりイタイ人だ。


でも、人間なんてそんなものだよね。
人間は、気付かぬうちに色んなものに縛られて生きているよね。

という事を、嫌でも意識させられた。
それが、この作品の凄さだ。

ちなみに奥さん(先生の妻)は、全部知っていて寄り添っていたのだと思う。(そんなにバカじゃない)

■おわりに

後から、次々と言いたい事が浮かんできますね。
誰かと語り合いたい・・・。

さすが名作!

素晴らしい読書体験でした。

5段階評価で
●読みやすさ  ★★★
●熱中度    ★★★
●恋は盲目度  ★★★★★


以上です❗️

作品を読了出来て、すごく自信になりました💦

ここまで読んでいただき、ありがとうございました‼️

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