「濫読のススメ。」
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キツくてツラくて結果が出なくても、足掻いている「今」が一番楽しいかもしれない。
必死こいてガムシャラになりたかったら読んでみて!
では、本題。
竹内薫著・「自分はバカかもしれないと思ったときに読む本」を読んだ。
サイエンスライターとして活躍する著者が書いたこの本は、バカがつくられる現代の競争社会について書かれている。
本を読んでその仕組みを知れば、バカにされる前に避けることができ、バカにされてしまってもその状況から抜け出すことができる。
ほんと現代はバカが作られやすいし、自信を失いやすい社会でもあると思っているから内容に納得した。
それに、頭を柔らかくする方法・柔軟な思考法がいくつも書かれていて良かった。
著者は、頭を柔らかくする方法、思考回路を増やす方法の一つとして濫読をススメている。
つまり、とにかくどんな本でも読みまくるということ。
バカはそもそもの知識の基本量が足りないんだけど、濫読をすればその基本量を増やせるんだ。
ネットのウソばかりのテキトーな情報を、ウソだとテキトーだと判断するためにも知識の基本量が必要なんだよね。
自分で調べもしないバカな情弱ほど、ネットの情報を鵜呑みにするけど、知識があれば鵜呑みになんてしないんだよね。
というか、そんな恐ろしいことできるわけない。
それに本とネットの情報との大きな差は、信用度だ。
本は著者が書いたものを、編集者や校閲者の目を通して、修正を加えたうえで出している。
だってウソやテキトーな情報、誤字脱字が多かったら信用を失って出版社や著者に大ダメージだからね。
もちろんそれが絶対正しいとは言えないけど、そういうフィルターを通った知識は信用度が違うでしょ。
そんな信用度が高い知識の凝縮である本を濫読すれば、知識の基本量はしっかり増えていくんだ。
浅くても広くあらゆる分野を知り知識の基本量を増やせば、世界の見え方は明らかに変わってくる。
一つの分野を徹底的に読むことは悪くはないけど、それでもまずはたくさん濫読することだという。
濫読しないで一つの分野を読むということは、読んでいない分野がめちゃくちゃあるということ。
それだとやっぱり知識のバランスが崩れてしまうんだよね。
その結果、知らず知らずのうちにモノゴトを偏って見てしまう。
慣れ親しんだ頭の使い方を変えることは大変だから、若いときほど濫読して偏らないようにするべきだ。
濫読をして自分の頭の中の本棚が整理整頓されていけば、いつか濫読をやめるときがくるという。
たとえば一回読んでなんとなくわかっているけどもう一度読みたい本や、気になる分野の本が出てくる。
そうなったらその本をじっくりしっかり読んでみればいい。
そうすると、最初読んだときには気が付かなかったことに気が付ける。
そうやってさらに知識の基本量を増やしていくんだ。
もちろんこれは濫読があってこそ。
頭の中に作品があり、ある程度内容を知っているから、もう一度じっくり読んだときの威力がスゴいんだ。
知識の基本量を増やせ。
知識の偏りをなくせ。
とにかく濫読を。
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