「コントロールできるものをやれ。」
今西聖貴、森岡毅共著・「確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力」を読んだ。
今ではディズニーランドと並び日本トップクラスの人気を誇るユニバーサルスタジオジャパン。
ただ、約10年前の2010年辺りまでは集客に伸び悩み
2009年は開園以来最低レベルの来場者数を記録した。
そんなドン底な状況から一気にV字回復させた勝因を創ったのがこの二人の著者。
そしてこの二人がどんな戦略をとり、どんな思考でいたのか?が書かれているのがこの本。
数学マーケティングと書かれているように数式が出てきて俺みたいな馬鹿にはそこは理解が出来なかったけど
内容自体は数学に疎い人にも理解が出来るように書かれているから非常に読みやすかった。
この本で書かれているビジネス戦略(経営資源の配分先)の本質はシンプルで
・Preference(好意度)
・Awareness(認知)
・Distribution(配荷)
の3つに集約されるという。
そしてその中でも無限の可能性を持っているのはプレファレンスのみであり、戦略の究極的な焦点は消費者プレファレンスを徹底的に高めることだ。
そのプレファレンスは
・ブランド・エクイティー(ブランドの資産価値)
・価格
・製品パフォーマンス
の主な3つによって決定されるという。
色々と戦略は書かれているが
なぜ戦略としてプレファレンスを高めることを狙うのかというと
プレファレンスは自分たちでコントロールできる領域だからだ。
つまり、彼らがとった戦略は
コントロールできないものはやらずコントロールできるものに対して数学式に確率を出し勝機を見出していったということ。
自分でコントロールできるものをやる(変える)。
勝つためには当たり前なことかもしれないけどこれって超重要だよね。
でも、多くの人を観ているとそれは自分でコントロールできないでしょって思うものを何とかしようとする。
そして、コントロールできないものに対して上手くいかないと落ち込む。笑
コントロール出来ないものになんでクヨクヨしてんだ?と思ってしまう。
例えば、他人とかチャンスとか結果とか。
他人なんて変えられるわけがないし変えられると思っているやつなんてエゴでしかないでしょ。
他人を変えれないことを嘆くより、まずコントロールできる自分を変えて他人は変えれないって考えにするべきだ。
チャンスだって運なんだから巡ってくるときもあれば全然来ないときもある。
ある程度はチャンスや運が巡ってくるようにできるとは思うけど基本的には無理でしょ。
というか、コントロールできたら全員夢が叶ってるよ。笑
結果だって同じ。
結果を出すために大事なことはいくつもあるけど、それでも結果が出ないときは当然あるからね。
じゃあ、自分でコントロールできるものは何か?
それは考え方だったり、生活習慣だったり、時間配分だったりと様々だ。
正直、今書いた3つを変えるだけでも人生は変わる。
そう、他人とか運や結果じゃなく
自分でコントロールできるもので充分人生は変わるんだ。
その中でも俺が特に最近意識しているのが時間配分だ。
時間は大富豪でも超貧乏でも平等なもの。
そして「今」が人生で一番若いということ。
平等な「時間」と
一番若い「今」
をどこに投資するのか?を考えることが
凡人の人生戦略には重要なことだ。
俺みたいな凡人が結果を出したい人生を変えたいと思ったら
まず普段の時間配分を見つめ直すべきだ。
会社や誰かに縛られる時間、くだらないSNSや動画を眺めている時間が多いならそれを改善すればいい。
その時間は絶対にコントロールできるからね。
コントロールできるものをコントロールしなくて
コントロールできない結果を欲しがるのはおかしいから。