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「意見を委ねるな。」


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では、本題。


ヤニス・バルファキス著・「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話」を再読した。

ギリシアの財務大臣を務めた経済学者が書くこの本は、

若者に向け理解できるようなわかりやすい言葉で書かれているから、本当にわかりやすく資本主義の歴史と現在を知ることができる。

それに娘に話すように書かれている文章だから、

よくある単純に資本主義を勉強するような本とは違い、これからの生き方についても考えさせてくれる良書。

再読してみて改めて良さに気が付いた。



ルールを知る

資本主義の歴史や現在についてはこの本を読めばわかるからnoteでは書かないけど、資本主義については誰もが勉強するべきだ。
(しつこいけど、この本はマジでわかりやすいからオススメ。)

なぜなら、みんな資本主義の中で生きているからだ。

つまり、資本主義が今生きている社会のルールってこと。

よく書くことだけど、ルールを知らなきゃまともな戦略を立てれないし、そもそもまともに生きれないんだよね。

それに、絶対に勝つことはできない。

例えば、スポーツがわかりやすい。

スポーツはルールの中で闘うよね。

ルールが守れなかったら制約を受けたり、もしくはその瞬間負けることもある。

ルールを知らないってことは、何が反則なのか?すらわからないってこと。

悪気がなく、ふとした行いが重大なルール違反で捕まったりしたら怖くない?

ルールを知らないとその危険性があるんだ。




歴史を知る


ルールを知れば良いなら、今のルールを知れば良い。

たしかにそうなんだけど、今のルールを知るには歴史を辿る必要がある。

つまり現代でいうと、資本主義の歴史だ。

資本主義はどう生まれて、発展して、試行錯誤して、今にいたるのか。

そのストーリーを知らずに、今のルールだけを勉強してもいまいち理解できないんだよね。

というか、「今のルールはこれ!」と提示されて疑問をもたず歴史を気にせず「了解!」と素直に受け取っちゃダメなんだよ。

それは思考停止だから。

ちゃんと、流れを知り、流れの中で今があると知れば、ルールの理解度が増す。



意見を委ねるな


ルールと歴史を知る。

この二つを知ると何が一番良いのかといえば、自分の意見を持てるようになることだ。


著者は、

「誰もが経済についてしっかりと意見を言えること」が「真の民主主義の前提」であり、「専門家に経済をゆだねることは、自分にとって大切な判断をすべて他人にまかせてしまうこと」

だと言っている。

ホントそのとおりだと思う。

専門家だろうが、学者だろうが、大事な判断を他人に任せたらダメなんだよね。

自分で勉強して、自分で感じて、自分で考える。

そうやって意見や判断は作られていくんだから、他人にすべてを任せるな。

とくに資本主義や経済については、日本の学校教育で全然触れることができない。

だからいつまでたっても、お金やたくさん稼ぐことが悪みたいな意味不明なイメージを持っている人が多い。

学ばず他人にすべてを任せているから、自分の言葉で語れないし自分の意見を持てないんだ。

これは資本主義についてだけじゃなく、何についても言えることだけどね。


ルールと歴史を知ろう。

自分の言葉で語ろう。

他人に意見を委ねるな。


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