【イタリア】本屋で見つけたニッポン!
今回は、イタリアの大手本屋にて、面陳列・平積みになっているものの中から見つけた「ニッポン」について紹介します。
小説が並ぶコーナーには、当然イタリア語の本がズラリ。だけれども、その中にいくつもの「ニッポン」が、意外にもたくさんあったので紹介します。
日本人作家
三島由紀夫
『Vita in vendita:命うります』
イタリアにも、三島由紀夫について興味を持っている人がいます。実際に、イタリア人から本を読んだと言われたことがあります。
作品が棚に並んでいることは知っていましたが、このように、53年もの前の作品がイタリアで面陳列されることを誰が想像したでしょうか。
吉田修一
『Appartamento 401: パレード』
こちらは、入口から入ってすぐの、アイランド型になった棚に平積みされていました。 2冊で9.90€ というシールが貼られています。このようにして、ニッポンの作品が手軽に読まれていくんですね。
日系作家
Aki Shimazaki 島崎あき
日本での暮らしが苦痛だったこともあり、カナダへ移ったようです。しかし、著書のタイトルに日本語をつけるあたりに、どこかしら尊さを感じているのかもしれません。
棚には、これらの本がありました。
『Azamiー薊ー』(2014)
『Hoozukiー鬼灯ー』(2015)
『Suisenー水仙ー』(2016)
『Fuki-no-tōー蕗の薹ー』(2017)
『Maimaiー蝸牛ー』(2018)
比較的、新しい作品をシリーズが並んでいます。
Hanya Yanagihara
『Verso il paradiso:パラダイスへ』
話題作の棚の、一番下の段に並んでいます。
どこの国人かよく分からず、シリアスな眼差しは、感情をうまく掴み取れないくらい、いかようにも感じることができます。
本の複雑さを絵に表しているようです。
日本をモチーフ
Gabriele Di Fronzo
『La samurai』
ミステリアスな人物の基として「侍」を題材に描かれています。手に取るには少し躊躇するデザインです。
作家はまだ40歳手前。二作目ですから、これから伸びてくるであろう期待があります。
Tommaso Scotti
『LE DUE MORTI DEL SIGNOR MIHARA』
面陳列された中に、日本語の筆文字が目を引きます。イタリア人には何を書いてあるか分からないだろうけれど、日本や中国に関する本だということは一目で判断できます。そこから興味を持ってもらえる確率が上がるので、装丁のデザインにも注目です。
まとめ
本屋に並んでいる「ニッポン」を探してみました。
新旧問わず作家が並んでいること、また日系の方々の作品、またイタリア人作家が日本のものを題材に書くなど、調べてみると想像以上にバリエーションかあることに気付きました。
見せている商品以外に、棚には有名日本人作家のものや漫画などは溢れんばかりにあります。
今後、漫画コーナーについても調査してます。
では、Ciao Ciao a tutti!!