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【イタリアの本屋】「KAKEBO:家計簿」があった!次なるニッポン文化
先日インスタで見つけた「KAKEBO」。
気になったので本屋へ来ました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101339027/picture_pc_a13211945544a136b2d7a846eeffec79.jpg?width=1200)
ここは、イタリアで全国展開をする大手書店。
本屋は流行が見えるだけでなく、
新旧が入り混じる世界観が好きで、
文字に興味を持つ者としては、
まるで宇宙のような無限の可能性を感じます。
さっそく「KAKEBO」を求めて神経を張り詰める…
2階にある経済の棚を軽くなぞるように眺めるも
それらしきものはない。
数字よりももっと楽しそうな雰囲気だろうと、
文字は読まず色使いとデザインを注視するよう
自らのレーダーを切り替えて辺りを見渡す。
積まれた本の山を一瞬で判断するも
華やかなそうな本はどこにもない。
この本屋には、日本文化専用の棚があります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/103697889/picture_pc_ba7881b5fe4e899063c76f03b4a3c5dc.jpg?width=1200)
寿司やラーメンの定番のほか、和食、食器など
日本食にまつわる本や、近年注目されている
盆栽、金継ぎ、森林浴、生きがいなど、
日本語がそのまま並んでいます。
世界で唯一、日本の国の文化だけが棚に積まれています。
ですが、ここに KAKEBO はない。
そしたら、新作の棚かな… ない。
あっ、レジの横か!…ない。
もう、限界。
店員さんに尋ねました。
KAKEBOシッテル?
先日見つけたインスタの写真を見せて、
「この本を知っていますか?」
… … …
「あっ、KAKEBO ね。調べてみるヮ!」と。
出版社の名前をネットで検索。
… … …
「この本は、ネットのみの注文みたい。」
「あっ、そっかっ」とそっけない反応をしてしいました。
結果に落胆したのではなく、
お姉さんの流暢さに驚いたのです。
内心では「 "KAKEBO" って言った…?」
確かにそう聴こえた。
たまたま上手く読めただけかな。
それにしても発音が良すぎる。
と言うのも、
イタリア人が初見でこの文字「KAKEBO」を読むと、
「カケボ」となるの一般的。
なのに店員さんは、「カケーボ」ときちんと伸ばしたのです!
まさか。
えっ、嘘でしょ⁈
驚きを隠せないまま、
同じような本があるか聞いてみると、
「ある」とのこと。
2階にいるスタッフに聴いてみてというので
また男性の店員さんに質問をしてみました。
すると、
「昨日までここにカケーボがあったのにないなぁ」
やっぱりこの人も正しく言っている!
そしたら、一階にいる同僚に
「昨日までここにあったカケーボどこに置いたか知ってる?」
みんな大きな声で堂々とカケーボ!カケーボ!と言っている。
KAKEBO がキテいる
「私、日本人なんですが、「KAKEBO」は知られた言葉なの?」
「今となってはそうだね!」
「いつから?」
「もう3〜4年経つんじゃないかな」
えぇー‼︎ もうすでに入ってきていた言葉なんだー!
コロナによって火がついたのか、
元々注目されていたのか…気になります。
こんな時にイタリアでも ChatGPT が使えたのなら
・いつから世界に広まったのか、
・イタリアに似たようなものがないのか
知りたかった… ですが、
現在(2023/04/22) まだイタリアでは利用停止中です。
そして、店員さんが場所を教えてくれました。
あったあった。
日本文化にまつわる本をまとめた専門の棚の近くに
ひっそりと積まれていました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/103697918/picture_pc_31a305dda6ef387d8e77d5341e0c930d.png?width=1200)
作りはとても落ち着いていてで 冊子のような装丁。
見た目から買いたくなる意欲はそそられないけれど、
知りたての人なら手に取るのかもしれません。
中は開きやすく書きやすい。
記入の説明があるので、日記をつける感覚で
日々の支出入を記録していけそう。
もう一つは、日付は書いておらず、
枠があるだけなのでいつからでも始められる。
これは便利。
次なるニッポン文化は「KAKEBO」のようです。
以上、書店からお届けしました。