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【20代は“残業”するな】〜努力に逃げないという仕事の哲学

こんにちは、Ike&Coです。今週も書評投稿して参ります!
今回ご紹介したい本は山口周さんの『トップ1%に上り詰めたいなら、20代は”残業”するな』です。ベストセラー作家であり、メディアでも取り上げられることの多い山口周さんが2016年に出した本です。

タイトルに20代とありますが、自己紹介にも書いた通り私は現在34歳、初めて読んだのも32歳と20代ではありませんが、それでも私の今の働き方に影響を与えた本であることに間違いないので、紹介させてください。

山口周さんの本は非常に好きで、『ニュータイプの時代』や『ビジネスの未来』など、最近の作品も全て読んでいます。山口周さんは広告代理店や外資系コンサル出身ですが、大学時代は哲学、芸術を専攻されている異色の経歴です。世間一般に流布している常識に対して、多角的にツッコむところが非常に新鮮であり、読むと考えさせられる内容が多いです。

本の概要

『残業するな!』というタイトルがキャッチーですが、決してワークライフバランスや業務効率化について書かれた作品ではありません。山口周さんご自身がこれまで実践してきた習慣や、様々な人を分析して見えた、成果を出す人の働き方についてまとめられた本です。『仕事術』というよりは『仕事の哲学』を学ぶ本だと思っています。

こんな人に読んで欲しい

タイトルには20代と書いており、当然若手ビジネスマンには当然オススメですが、30代、40代のビジネスマンが読んでも非常に学びが多い内容だと思っています。人生100年時代、学び直しに遅いなんてことはありませんから。

私が大切にしている部分

この本の中で大切にしている箇所は数多くありますが、その中で象徴的な箇所を2つご紹介いたします。

私は努力と怠惰は紙一重だと思っています。これは多少優しい言い方であって、哲学者の芦田宏直先生はもっと直截に「努力とは怠惰である」と指摘した上で、さらに「怠惰の反語は『思考』であると言っています。」

この文章を読んだ時に衝撃を受けました。怠惰の反対は努力だと思っていませんか?

私は若い頃『頑張れば成果を出せる』と思い、たくさんの残業をしながら、頑張る自分に充実感を得ていました。ただ本書では『努力に逃げるな、結果にこだわれ』と言っており、闇雲に努力する事を『知的に怠惰で依存的な態度』としています。タイトルにある『20代は残業するな』というのは、『残業に逃げるな』『努力ではなく、成果にこだわれ』というメッセージなのです。

時間を削って一生懸命に取り組むべき『スジの良い仕事』とはつまり、『組織内での評価につながる』ものであり、かつ『自分の成長につながる』ものであること。次点としてそれらのどちらかの条件を満たすものです。

本書の中では闇雲に業務の効率化をするなとも言っています。スジの悪い仕事を効率化したところで無駄な仕事が増えるだけだからです。スジが良い仕事を見極め、そこに全力を注ぐというが推奨されるべき働き方だとしています。

この本を読んで、どう変わったか?

この本を読んで、タイトル通り残業をしなくなりました。(こう書くとなんだか薄っぺらいですが笑)というのも現在年子の二人娘を育てているので、残業したら子供たちの世話を妻に任せることになってしまうので、何がなんでも残業しない働き方に変えました。ただ会社からの評価は下がるどころか上がっています。なぜなら『スジの悪い仕事』を無くし、『スジの良い仕事』に専念し、結果にこだわる働き方を実践しているからです。残業しなくなる事で、家族との時間も増え、仕事もプライベートも以前に比べて、遥かに充実する様になりました。

まとめ

どんな方にとっても、今一度働き方を見つめ直す金言が含まれていると思っています。働き方に悩む全てに人にオススメです!

読書って最高!!

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