月夜の戯言~蜘蛛の巣~
URLの頭にあるこれ
www.
世界中に広がる蜘蛛の巣、所謂「World Wide Web」。繋げてるんじゃなくて、おそらく捕らえられている。時々そう思います。
人と人を結ぶスマートフォン、パソコンなど、ネットワークは便利さと引き換えに苦しみを生んでいたりします。
例えば、LINEはメールよりもスピード感が早く既読機能のおかげで読んだか読んでないかまで分かってしまう。既読スルーという言葉の誕生は、既読して返さないことをさしますが、メールの頃にはそんなことを気にしたことはありませんでした。
そもそも確認して考えて返す方が、適当に返すよりも良いのに、速さ重視の記号化された言葉が飛び交います。10代のコミニュケーションは目を見張るものがありますね。
私自身、Twitterを利用しますがその場で思いついたことをツイートすることは難しいと感じます。発言に責任を感じてしまうからです。文字数の制約は正確に伝えたいことを表せないし、要約的な内容で誤解を招くことも。
気にしないで思いのまま投稿できることはすごいことだと思います。思いつきや閃きの中に面白さが含まれていることは多々あり、ある種の芸術性や表現力なのだと感じます。
深層・無意識は繋がる
ユング心理学では集合的無意識というものを扱います。集合的無意識は 個人の経験による無意識より深く、同じ種族や民族あるいは人類などに共通して伝えられている無意識と言われています。普遍的無意識。 集団的無意識。
平たくいえば、"みんなが持ってる心の奥のもの"、という感じでしょうか。
神秘的なものとして扱われることもありますが、個人的には脳の働きから考えて集合的無意識の考え方は人を理解する上でわかりやすさを持っていると思います。
わかりやすい例がなかなか出てきませんが、「好きな人のことを考えていたら彼から連絡が来た」という出来事も、無意識が繋がって引き起こされたという解釈をつけることが出来ます(もちろん偶然の場合もありますが複数回経験すると人は必然や運命性を感じる生き物ですね)。
「そんなことがあるわけない、無意識が繋がるなんてありえない」
そういう反論はありがたいです。
無意識が物理的な電波か何かで飛び交って更新してるとは考えづらいですが、日々関わり、目にする情報(彼とのLINE、SNS、電話、会話...)により、無意識が同調してると考える、と考えると理解できるかもしれません。
時計は進む速度が同じであるから、どこに持っていっても同じ速度で同じ時を指してくれます。ふたつの時計を5分早めてちがう場所に持っていきましょう。10日経っても誤差はないですね。(特殊相対性理論的発送を除く)
無意識のズレた時計の針を少しづつ整えて、合わせていくと二人の男女の誤差はほとんどなくなりリンク状態になります。
個人的見解
私としてはこの同調作用は言語によっても引き起こされると認識しています。
例えば、TwitterでAさんが「病み期きたー」とつぶやきます。
するとその時元気だった仲良しBさんも先程の同調作用により、病み状態が惹起される(引き起こされる)。なんてことがあるわけです。
むずかしいことを抜きしても、人は人の影響を受けやすい生命体だと思います。
よく、口からプラスの言葉が出てる人には幸せが集まってくると言います。これも脳科学的な視点から見てもなかなか嘘とも言えない素晴らしい発想かと思います。
明日吐き出す言霊は、蜘蛛の糸の絡まりを解く"愛の言霊"でありたいですね。
それでは!
斑鳩入鹿