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花氷
自づから古りゆくものに花氷
花氷したたる水に時の音
ガーベラに時とじこめて花氷
花氷雨夜のおもひふかめけり
そら耳に父を呼ぶ声花氷
夏の蝶十八金のペンに舞う
ひめじおん記憶のなかの父と犬
暫く聴く猫が転がす胡桃の音
ポケットの胡桃鳴らしつ年を越す
往年の時代劇テレビドラマ「素浪人月影兵庫」でも近衛十四郎演ずる主人公の兵庫はいつも胡桃を鳴らしていた
ぎりぎりぎ父の手に胡桃の二つ三つ
花氷ひとのいのちのかたはらに
花氷とけてこゝろは部屋のすみ
夏の空いち撃のもと父は逝く
自づから古りゆくものに花氷
花氷したたる水に時の音
ガーベラに時とじこめて花氷
花氷雨夜のおもひふかめけり
そら耳に父を呼ぶ声花氷
夏の蝶十八金のペンに舞う
ひめじおん記憶のなかの父と犬
暫く聴く猫が転がす胡桃の音
ポケットの胡桃鳴らしつ年を越す
往年の時代劇テレビドラマ「素浪人月影兵庫」でも近衛十四郎演ずる主人公の兵庫はいつも胡桃を鳴らしていた
ぎりぎりぎ父の手に胡桃の二つ三つ
花氷ひとのいのちのかたはらに
花氷とけてこゝろは部屋のすみ
夏の空いち撃のもと父は逝く