見出し画像

競馬場にて


月に1度くらいのペースで競馬場に足を運びます。
私はゆっくり競馬と向き合いたいので、いつも指定席の入場券を求めます。
競馬場は屋外などの自由席とは別に、屋内に「個人ブース」と「4人掛けのテーブル席」があるので、集中して予想したい個人の方や、お友達やご家族で揃って楽しみたい方はそちらの席を予め購入できるようになっています。

先日その指定席でこんな事がありました。
※あくまで私個人がそのように捉えた事柄です。

4人掛けで男性4人が競馬を楽しんでおられたのですが、お酒も入り周りの方々がうるさく感じられるほど(実際私はうるさいなと感じていました。)騒いでおられたので、係の方が「周りの方から声が大きいとご連絡がありました。もう少し静かに楽しんでほしい」とお願いに行かれたところ、その中の一人の男性が「なんでやねん!!!」と怒りだされました。その男性が係の方に言われたことはこうです。
①    俺たちのどこがうるさいのか?
②    俺たちは競馬を楽しんでるだけ、なんで楽しく競馬したらダメなのか?
③    一体そんなこと(俺たちがうるさいだなんて)誰が言っている?
④    今まで競馬場にきてそんな事を言われたことは一度もない。
⑤    そもそもなんでお前(係の方)に言われないといけない。

お酒が入っておられることもあり、かなり温度高く怒られていました。

確かに、屋外の自由席であれば騒いでおられる方のほうが多いと思います。
指定席の用途は確か人によって違いますが、先に述べたように、「じっくりゆっくり予想したい方・ご家族で競馬をしながら過ごしたい方」が多く、比較的静かな空間であり、それを好む方があえてその場所をお金で買っていると感じます。

そんな中、その4名のグループは少し浮いていたかなと感じます。

係の方が去られた後もその男性の怒りは収まらず、12レース終わるまでずっと「なんで文句言われなあかん」「誰が言ってんねん」「なんであいつ(係の方)なんかに言われなあかん」と大きな声でお仲間にお話しされていました。

皆さん
怒りの感情は動物に備わっている防衛感情であることはご存知でしょうか?
私たちは誰かに「攻撃された」と感じたり、その場所や事柄・人を「脅威」に感じた時に防衛反応として怒りの感情を発動します。
人間は社会的な動物なので、「社会的立場」を脅かされた時、「プライド」を傷つけられた時にも自分の身を守るために(社会的立場やプライドを誇示するため)怒りの感情が出ます。

その男性にとって「係の方に注意を受けた」事は何かしらの「攻撃を受けた」状態であったのだと感じます。
男性の主張された①~④について
この場合「事実」は
「他の方から迷惑していると競馬場に対してクレームが入り、係の方がお願いに来た」
であって、そのグループや個人ついて攻撃しているわけではありません。
攻めているのではなく、「改善してほしい事がある」という事、これを理解されていないのは残念だなと感じました。理解されていればご本人ももっと楽しく競馬を楽しまれたのではと思います。
※この場合係の方からの「私はあなた方を攻めているのでなく、改善をお願いしているんです」の一言があると状況が変わる場合もあります。

男性の主張された⑤について
怒りは自分よりも立場の弱いところ(者)に強く出ます。
この場合は「係の人」になります。
立場として「お客様に強く出れない係の人」は、あくまで「お客様からの」声を伝えただけなのに、怒りを受ける事になってしまいます。
「係の方や店員に怒りの矛先が向けられ強く怒られる」
事は、残念ながら日本では「サービス業というお仕事に従事されている方あるある」ではないでしょうか?

ご自身やグループでお金を出して買った席に対して、「どのように使うか」は本人達次第です。
そこに「決められたルール」はないかもしれませんし男性が主張された①②については男性の価値観では正解なのかもしれないです。
ただ「モラル」としては?その怒り方は「あなたも相手も周りの方にも」それで良かったのかな?
何か考えることないかな?
そう感じます。


いいなと思ったら応援しよう!