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なかなか手を動かせない自分に10年分の安達裕哉さんを詰め込んでみる

やりたいことが見つからない。好きなことも見つからない。欲しいものも特にない。

人生100年時代と言われるようになり、自己実現する期間は伸び、ライフスタイルは多様化し、選択肢の幅は格段と広がった現代。「好きなことをして生きて行こう」という風潮は非常に強く感じることが多いと思います。

でも「好きなことして生きていく」ってめちゃくちゃ難しいし、不確実性が高くなればなるほど、現状維持バイアスもかかるし、そもそも先のことを考えるのって、認知負荷が高すぎませんかね・・。

そんな時、Book&Appsの安達さんの記事「働く場所を変えると化ける人」の条件」を読んでいて、下記文章に改めてハッとさせられました。

あるいは「気力がない」ことで、行動をしない、手を動かさない人たち。

仕事は、頭の良し悪しよりも
「手を動かして、失敗しながらも、修正を繰り返して、目的に達する」
という習慣的な能力が重要であるため、「小賢しいだけ」の、何も秀でたところがない人たちが少なからずいる。

働く場所を変えると化ける人」の条件

記事の内容は仕事について書かれていましたが、結局人生もきっと同じで、手を動かしてみて、結果を受けて、修正を繰り返して、自分なりに良きものにしていく。だからまずは考えずにやってみることが重要なんですね。

と、ここまで考えて「あれ?安達さんって随分前から同じことを定期的に発信してくれてなかったっけ?」と思い、調べながら、自戒の念を込めて、安達さんの言葉を詰め込んでいきたいと思います。

結局めんどくさいだけ

何か新しいことを始めるとき、いつもと違うことをやるとき、誰かにアドバイスを求めたり、ネットの波やChatGPTと戯れながらどうすればいいのか?と聞いたり、調べたりするけど、結局やらない。

そんなことってみなさんもありますよね?

私は結構多いです。

なんなら新しいことじゃなくても、面倒くさいタスクは先延ばしにしちゃうし、考えなければならないことは先延ばしにしていまう。そんな自分が嫌になるときも多いけど、少し改善するくらいで、変わってないんですよね。

やり方が分からないから、どうなるか分からないからやれないんだと思っていたけども、安達さんがその真相を暴いてくれた。

2019年に書かれた 実は、やらない理由は「失敗が怖い」「やり方がわからない」ではなく「面倒くさい」ではないですか? に家族や知人の悩んでいたり、アドバイスを求められて、現実的な内容を伝えるが一向に実行する気配が無いのを不思議に思っていた安達さんは真実に気が付きます。

私も、若い時はよく勘違いしていた。
多くの人が「やらない」理由はほとんどが「失敗が怖いから」とか「やり方がわからないから」なのだと。

だが、それは嘘だった。

別に怖くもないし、やり方も聞いたり調べたりすれば、たいていわかる。

単に「初めてのことは、面倒くさい」のだ。

 実は、やらない理由は「失敗が怖い」「やり方がわからない」ではなく「面倒くさい」ではないですか? 

そう、面倒くさいんです。そしてこれは最強の防御策であり、何からも逃げられる悪魔の感情。これには抗う事も出来ない。

会社で新しい試みを推進するのも。
「怖い」だけならば、「大丈夫、思い切りやればいい。」と上司がバックアップすればよい。
だが、「面倒くさい」は、突破できない。

SNSをやっていない人に「やったほうがいいよ」とおすすめするのも。
「よくわからないので怖い、でもやりたい」ならば、情報を与えて、やり方を伝えれば始めるかもしれない。
だが、「面倒くさい」に対しては無力だ。

転職したことのない人に、「自分の市場価値を知っておいたほうがいいのでは?」と転職活動を推奨するのも。
「やったことないので怖い」ならば、いくらでも手法はある。
だが「面倒くさい」と言われたら、それでおしまいだ。

 実は、やらない理由は「失敗が怖い」「やり方がわからない」ではなく「面倒くさい」ではないですか?

そう、どんなことも「面倒くさい」には勝てない。

まずはこれを自覚することが大切なスタートラインであると私は思う。

手を動かさないとアドバイスすら貰えない

面倒くさくて、行動に移せなくて、上手く行かないことは分かった。それでも生きてこれた事を考えると、このままでいい気もする。だけど、安達さんの記事を読むと、重大な損失に繋がることが分かる。

2016年に書かれた「手を動かさない人」へのアドバイスは、とても難しい。には親切に教えてあげたのに実行しない、挙句の果てには同じような質問を繰り返す話が紹介されています。

ブロガーでも同じ事象はあるようで、自らを「ブログコンサル」と名乗り、アドバイスを求める方々からお金を集める人もいるようだが、大抵の人は無料でアドバイスしているのに、お金を集める人の気持ちが分かるようになるという皮肉も語られているんです。

ブロガーの多くの方は「まあ、良い記事をコンスタントに出すだけですよね」と言う。

「でも、そう言うと「良い記事ってどんな記事ですか?」という質問と、「ネタはどこから持ってくればいいんですか?」という質問が来るんです。」

「なるほど。」

「でも、「良い記事とは何か」を伝えるのは、書いたことない人には難しいんですよ。ネタも、結局その人の得意にするものに依りますし。まず「書いてみては?」と言うんですが、まあ、書いて持ってくる人は少ないですよね。」

「そうなんですね。」

「それで、ブログコンサルを有料化する人の気持がわかりました。結局、手を動かさない人が何回もくるんで、「お金を払うんなら何回も同じことをいいますよ」という気持ちなんだと思います。」

「手を動かさない人」へのアドバイスは、とても難しい。

言われた通りじゃなくとも、やってみないとアドバイスすら貰えなくなる。それはとても大きなデメリットであり、恐怖でもあります。

起業を想起しても安達さんは同じように考えていて

起業も同じかもしれない。

個人的に経験があるのは、「起業しようと思っているんです」という人には世間は冷たいということだ。「さっさとやれよ」という目で見られる。

だが「起業してしまいましたが、うまく行かなくて困っています」という人には「見せてみ」というアドバイスをしてくれる人がいて、比較的世間は優しい。

結局、手を動かしている人しか。真剣なアドバイスはもらえない、ということなのだろう。

「手を動かさない人」へのアドバイスは、とても難しい。

自分がやりたい、変わりたいと思うのであれば、手を動かすしかない。手を動かしていれば優しい世界が待っているかもしれないし、新たな出会いがあるかもしれない。肝に銘じるべき事柄である。

タスク化して手を動かす

面倒くさいを乗り越え、手を動かす必要性も感じた。では、どうやってこなしていくのか。それも安達さんは教えてくれている。

2015年に書かれた複数の仕事を同時に進めるための10のコツ で、前半4つにはこんなことが挙げられている。

  1. 記憶を当てにせず、現在のすべての仕事をタスク化する。

  2. 自分ではなく、人に頼んだ仕事も、全て「チェックする」とタスク化する。

  3. イベントや遠い将来にやってきそうな仕事、「急ぎじゃないけど」と言われた仕事、記念日、誕生日もプライベート予定もすべてタスク化する。

  4. 割り込みの仕事も、とりあえずその場でタスク化する。

全部やるべきことは「タスク化」しろということなのだ。
確かにこれは私自身の経験でも大きく感じる部分があります。

新入社員からしばらく利用済みの紙を集めて、裏側をメモ用紙のように使っていた。裏側には今日やらなければならないことを羅列し、優先順位を付けて、1日の業務をスタートさせる。

するとやりたいかどうかは置いておいて、タスク自体はすごく進行するんです。振り返ってみても、あの頃の業務量はなかなかのものをこなせていたんじゃないかと思います。ただ少し乱れるとタスク表やメモ書きはどこかにいってしまい、タスク化出来ず、頭の中で考えて動く日も増えます。

すると、全くタスクが進まない。在宅勤務していたら猶更「明日でいいか」と妥協してしまい、週末にあくせく処理をする羽目になる。

なので、思い出したように1日の始まりはタスクを書き出すことから始めると非常に多くのことが対処出来るようになる。

タスク化すると結果的に多くの手を動かすことに繋がる。忘れずに続け、習慣化してしまうのが何よりも大事だと改めて感じます。

まとめ

最近目の前に起きていることが多く、とにかく目の前の敵を倒すかのように仕事もプライベートも生きていたと思うと、ただ日々が流れているだけのような感じがする。

改めて「手を動かす」ことの大切さを認知し、その方法論として「タスク化」を行い、結果として「手を動かす」ことが出来る。

Books&Apps を好きで見続けているが、10年も変わらず同じ主張を安達さんがされていることを見つけ、普遍的であると認識して、実行移すのみです。

このnoteもしっかりタスクに入れ込み、書ききることが出来た。

千里の道も一歩より。頑張ってみましょう!


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