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看護✖️スプラ:採血編

おはようございます。*いっちこ*です。
実は私、一時期、採血室で採血を午前中で1日45人前後しておりました。採血という仕事をする中でスプラと通ずる事があるなぁと感じておりましたので、そんな、共通点を書いてみようと思います。(この記事は4500字程度ですが、5分程度で読めます。)

1.採血の流れは初動の固定から

『○番の方どうぞ〜。確認の為、お名前と生年月日を教えて下さい。消毒はアルコールを使って拭いても大丈夫ですか?普段、血液サラサラになるお薬は飲んでいませんか?』
 だいたい、確認する事、毎回決まったことを同じ順番に聞きます。そこでの採血が初めての患者さんには、さらに『今まで採血をして気分が悪くなったことはありませんか?絆創膏で被れたり、しばるゴムで被れたりもしませんか?』とアレルギーの有無も確認します。患者さんが自分から、私アルコールダメなのとか、ラテックスフリーでとか言ってくれる場合は上記を省略して順を変えて聞くこともあります。気分が悪くなった事がある人には横になってもらって採血をします。(横になっていれば迷走神経反射は起こりません。)

 これ、スプラの初動と同じじゃないですか?スプラの初動も動きを毎回固定して、その動きがどうして成功したか、失敗したか考えていく事で初動の精度が上がります。敵の構成によっても、敵の進路によっても、基本は同じでも、少し変えて行動しなくてはならない場合があります。もし敵がこうしてきたら、こう動く!と違った行動もあらかじめ決めておいたら迷いが少なくなりすぐに対応できるかと思います。

 たまに患者さんに、思いもよらないことを質問されることもありますが、似ている質問もあるので答えは何パターンか考えておいて答えていました。スプラでも何パターンか自分の強い行動を決めておくと迷いがなくスムーズな動きができるのではないかと思います。

2.血管探しは浮いた敵の索敵と同じ

 血管を探す時、まずは肘から5センチくらい上をしばります。腕の太さや皮膚の弾力、年齢によっても締めつけ加減を調整しています。腕が太い方の場合締め付けが緩いと血管がうまく怒張しなかったり、細い方の場合、きつくしめすぎると血流を遮断していまい、血管のハリが失われたり、うまく血液が出てこなくなることあるからです。そして、苦痛が無いよう、必ず、きつすぎて痛くないか聞きます。そして、親指を中に入れて手を軽く握ってもらい手首を内向きに回し、手の甲が横か上にくるようにクルッとします。私はこう腕を動かした方が肘窩の血管の弾力がよく感じられると思っています。見える血管よりもよく触れる血管が良いです。人によって走行や固さ弾力は違うので触れにくい場合は手首を左右に回して腕を動かしながらよく触れる血管を探していきます。血管は心臓より低い位置にします。自分の姿勢だけじゃなく患者さんの姿勢を直すことでも刺しやすさがアップします。刺したい血管と自分の視線が一直線になるようにします。橈側→正中→尺側と探して、太くて弾力のある血管を選びます。第一選択は神経の少ない橈側です。刺す前に皮膚をしっかり引っ張り血管が動かないように固定します。

 これってスプラのサイド展開に似ていませんか?外側から内側に向かって浮いた敵を探していくんです。射程圏内に入ってきた敵がいたらレティクルをまっすぐ合わせて固定し、打つ。

 うまく決まるとチューブ内に血液がきれい流れて出てきます。たまに途中で、血流が止まったりする事もあるのでしっかり固定して針先がブレないように注意が必要です。針を寝かせると針先が血管壁にぶつかってと血液の出が悪くブブブブと手先に振動を感じる事があるのでその時は針の角度を少しつけて調整してみましょう。スプラでもエイムのブレは左右ジャイロで微調整をすると良いですよね。

3.患者さまは敵!?味方!?

 『私の血管見えないわよ。いつも難儀するの。上手い人じゃないととれないのよ。』などと圧をかけてくる患者さまが、たまにいらっしゃいます。アラフォーな私なのですが、マスクをしていると若く見られるのか、旦那の転勤で知らない土地の職場に新入りで入る為、新人さん?本当に大丈夫?とかこの歳になっても不安がられてしまうこともありました。採血をする私たちも人間です。緊張が高まると失敗する率は高まります。プレッシャーに弱い私なので尚更です。そんな時は、"大丈夫大丈夫絶対に採れる"となるべく心を落ち着かせて集中します。採血にも全集中が必要です。

 これって、ガチマッチも同じですよね。あと1勝で次のウデマエに上がれると思うと手に力が入ったり、あと1敗でメーターが割れると思うともうダメかもと自信がなくなったりします。この人の血管…無理かもと思うと途端に失敗する確率が高まります。

『私の血管見えにくいから、いつもはここかここの辺りから取っているのよ』といつもよく採る場所を教えてくれたり『カイロで腕を温めてきたわよ』と事前に腕を温めて来てくれていたり、難しい血管の患者さんでも協力的な方だと血管探しがスムーズになり、短時間で良い場所から必要量血液がとれて感謝される事が多くなります。『若くて1回で採ってくれたのあなたがはじめてよ』と言われた時は嬉しかったです。(多分、思ってるほど若くなくてゴメンナサイ…)

 患者さまと看護師は敵か味方か。患者さまの気持ちを考えると、いつも何度も失敗されて嫌な思いをされているからこそ失敗しないで欲しい、見るからにベテランの人にやって欲しいなどの思いはあるのだとは思います。     
 ですが、採血者にプレッシャーを与えずに、お互いに信頼しあい協力できた方が、苦痛は最小限で受けて頂けるのではないかと思います。スプラでもまだ残り時間があるのに味方撃ちをしたりリスで動かなくなる味方がいますよね。味方の力を信じて、最後まで諦めずにいたいですね。

4.採血での配慮は味方カバー

 私は、患者さまが緊張していると体に力が入り、体が固まって痛みをより感じやすくなる為、なるべくリラックスした状態で受けて欲しいと考えています。その為、細かく声掛けをしながら行っていきます。たまに何でそんなこと聞いてくるのかと笑われたり早くやってくれと言われたりしたこともありますが…。針を刺す行為なので必ず痛みは伴います。なるべく痛みや不安少なく終えて欲しいと願ってるのです。

『今日は何本採血をさせて頂きます。腕をグッとしばります。しばったところ痛くありませんか?親指を中に入れて軽く握ってください。ちょっとチクッとしますね。指先に向かって痺れが走ったりしませんでしたか?力を抜いて楽にしてくださいね。痛みが強くなったり痺れが強くなったら遠慮せず教えてください。あと何本で終わりますからね。採血でご気分はお変わりないですか?これで終わりです。外していきます。針、抜きますよ。しっかり血が止まるまで絆創膏の真上から揉まずにグッと5分以上押さえていてください。』
  
 これって、スプラの報告に似ていると思いませんか?リグマの通話でも『どこに敵がいた。自分はこれから何をするつもり。左見るから右見て欲しい。』など、自分の行動や見えている事を伝える事で良い試合展開にしやすくなるのだと思います。

 12才の採血はじめての子にも、きちんとこれから何をするか流れを説明して、刺している間にも気持ち悪くなってはいないか痛みは大丈夫か顔色を確認しながら行いました。『全然痛くなかった、またお姉さんにやってもらいたい』と言ってもらえたのは嬉しかったです。(多分、お母さんと同じくらいのおばさんなんだけど…ゴメンね)
 スプラでも味方への配慮は大切です。ガチマッチだと報告し合えないので伝える手段は最低限のカモン!とナイス!  マップや画面で味方の位置を把握し、敵と見合っていたらカバーする。味方がどこで何をしているか見て、2対1の状況を作る。左を見てくれていたら右を見る、前を見てくれてたら後ろを見るなど。味方の痛みも少なく試合展開ができると嬉しいですね。

余談:

 ナースの方は採血で針を刺したあと、握った手は開いてもらいますか?患者の立場のあなたは開きますか?私はどちらでも良いと思っていて、力を抜いて楽にして下さいとしか言いません。開きたい人は開いても良いと思っていますが、本音はできればそのまま手を動かさずに力を抜く程度にしておいて欲しいなと思っています。血管が細くて脆い患者さまだと手を開いた時に筋肉が動いて針先が動き、針の刺入の長さや角度が変わって血液の出が悪くなったり皮下に血液が漏れたりする可能性があるからです。見るからに筋肉量の多い男性の方もできれば手は動かさないでいて欲しいです。
 また、手首の角度を血管に対して針を刺しやすい角度に調節したのに針を刺そうとした瞬間にクルッと手首を掌側を上向きに戻されるのもちょっと困ります。ごめんなさいね〜と言って、また手首をクルッと私の刺しやすい角度に戻させて頂いています。
 あと、たまに針を刺して血液を採っている最中に血液の出が良くなるように、手をグーパーしてくれる方がいるのですが、それも針先がブレて動く可能性がありますし、検査データ値(カリウム等)に影響を及ぼす可能性があるので動かさずにいて頂けると助かります。

 採血室で働く上でとても参考になった文献を以下に紹介しておきます。

参考文献:

佐藤智寛 著、Dr.とらますくの採血&静脈ルート確保手技マスターノート、株式会社ナツメ社、2021.3.30第5刷発行

YouTubeでも採血の仕方、サーフローの留置についてなど様々配信があり勉強になりました。
ドクターにお薦めされた動画もありました!
おススメは🔍『採血 熱血』で検索!!

終わりに:

 採血の考え方ややり方は十人十色。一連の流れについては、色んな看護師さんのやり方があって、これが絶対正しいとか絶対間違っているとかはないと思っています。病院によっても院内で共通な決まりは違うと思います。途中ブランクのある私の経験と学んだ事を思い出しながら書いているので、今と昔でここが変わったよとか、もしかしたら思い込みや思い違いしてるよとか、このやり方ってどうなの?とのご意見はあるかもしれません。
 採血をする看護師にとっても、される患者さまにとっても、私の普段考えてしていた事が少しでも役に立ったらいいなと思い書かせて頂きました。もし私の書いた事で理論上明らかにおかしい事があれば、根拠と共に教えて頂き、学ばせて頂けると幸いです。


🦑いかがでしたでしょうか?
採血をしながら、いかにスプラの修行もするか、
これで仕事も楽しめますね。


アラフォー主婦の戯言に最後までお付き合い頂きありがとうございました♪

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