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囲碁の壁(知識0から囲碁を学ぶ)④『囲碁であそぼ!』に遊ばれて

こんにちは。裏花火(うらはなび)です。

本シリーズ②で初歩的なテキストやアプリで基本テクニックを学んだら、そのまま続けるのではなく、別の方法で続きを学習した方が良いので、それを紹介しますとお伝えしましたが、若干の予定変更をして、日本棋院提供のアプリ『囲碁であそぼ』について少しお話させて下さい。

本シリーズ②で紹介した囲碁の基本的なルール(テクニックではなく、ゲームを進める上で絶対に理解しておくべきルール)を学ぶために最適なアプリとして日本棋院が提供する『囲碁であそぼ!』というアプリですが、実は私は詰碁とか色々やって伸び悩んでいた後で、改めてこのアプリを知ったのです。なので基本的なルールは分かってるわい!と思いながらプレイし始めたのですが、ちょっと驚き・感動がありました。

プレイされた事がある方はご承知の通り、このアプリのメインコンテンツは日本全国を修行するという体裁をとりながら、毎回決められたテーマに沿った問題が出ていく、という形式になっています。
北海道から沖縄まで旅していく中で、各都道府県で色々なテーマに出会うわけです。相手の石を獲るには、囲むと陣地になるよ、両アタリとは、など基本的なルールを問題形式で学習していきます。

その中で私が感動したのが、「キリ」について学ぶ問題でした。
(アプリを持っている方は分かると思いますが、山梨県、長野県です)

感動したポイントとしては、相手の石が繋がらないように切る、というのは別のテキストやアプリでも知っていたのですが、このアプリの中では、相手の石が繋がるのを防ぐ且つ相手の石を取る、というところまでが問題になっていたところでした。

他のテキストやアプリ(もちろんいずれも初歩的なものですが)では、とりあえず相手の石が繋がらないように、という所に主眼があったと思っていましたが、そうではなく、取るために切る!という一連の動きが問題になっていた所に改めて気づかされたのでした。

しかもその取り方が、(ここをうまく表現したいのですが)最終的に自分が置く石は相手にとって斜めに蓋をする形で囲む、というのが自分的には凄く気持ちが良く。。例えば以下のような問題。

『囲碁であそぼ!』より引用

詰碁の話も今後していきたいのですが、先を読んでいくというのが苦手な私でも、不思議とこのアプリの問題では、自分の1手目、相手の2手目、自分の3手目で相手の石を取る、というのが凄く自然にイメージ出来たのです。
自分がここに置く、相手がここに置く、じゃあ自分はここに置いて石を取る、というのが手に取るように分かったのです。
相手の思考を想像しながら自分の次の一手を決める、という囲碁の基本的な思考、もっと言えば気持ちよさが、(かなり初心者レベルの話ではありますが)ようやく味わえました。

本シリーズの②で紹介したテキスト
ナツメ社 芝野虎丸監修
『オールカラー いちばんやさしい囲碁教室』
のなかで石を取る基本の考え方という章がありますが、そこでは単に相手の石の連絡を断ち切りましょうという言及になっていますが、実は「キリ」の話をしており、内容的には相手の連絡を断ち、さらには取ってしまうという内容になっています。

単に相手の石の接続を切るのであれば、それほど悩まずに石を置いていけると思うのですが、『囲碁であそぼ!』で(当たり前ですが)相手の石を取るところまでが目標ですよ、と明確に言われたことで、視野が広がった気がしました。
同じ事を教えていても、何が目的かをはっきり言うことで、覚え方やその後の活用方法が変わってくる
ことはよくあると思いますが、まさに今回ご紹介した話は、その類いの話だと思いました。

仕事上でもある話かと思いますが、何事も、名前を付けるとか、目的は何かを示すとかってやっぱり大事なんだなと思いました。

ということで、『囲碁であそぼ!』はやっぱり勉強になるなあ、という今更のお話でした!

ではまた次回。

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