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マーケティング基礎講座

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#戦略

【マーケ基礎】戦略的発想で、困難を打破せよ!

小さな事業所は、 『戦略』というモノの考え方をしていません。 社長のワンマンである場合が多く、 直感的、場当たり的な経営を続け、 『戦略』などという言葉を バカにしていることさえあります。 経験上の“勘”で経営しているので、 旨くいっている時は、 自分には才能があると鼻高々ですが、 旨くいかなくなると、 どう対処していいのかがわからなくなり、 やがて倒産となります。 戦略的発想を持っていれば、 旨くいかせるための方法を 考えることができるだけではなく、 旨くいかなくなっ

【マーケ基礎】専門店への道を探れ!

近くに大型店ができる。 同業種のチェーン店がやって来る。 あなたは、どうしますか? セールを実施する? 大型店より安くはできません。 イベントをやる? 小規模なイベントには、 なかなか興味を持ってもらえません。 お客さまとのコミュニケ−ションを図り、 密な関係づくりをめざす? これまでに築いてきた関係があるのなら、 可能性は高いのですが、 いまからでは遅過ぎます。 結局はほとんどのお店が、 何もできないまま、消えていくのです。 こう言うと、救いが無いように感じ

【マーケ基礎】集客イベントで、活性化はしない。

巨大ショッピングセンター 「阪急西宮ガーデンズ」がオープンし、 周辺の商店街は、大打撃を受けました。 特に、駅を挟んだ反対側の商店街は、 朝・夕以外は人の姿をあまり見なくなりました。 大型店が出店すれば、 そうなることは予想できたはずですが、 商店街は打つ手立てを見つけることができませんでした。 「西宮ガーデンズ」がオープン後、 なぜか「餅つき大会」を実施していましたが……。 「西宮ガーデンズ」の店舗構成を見ると、 レジャー感覚のウィンドウショッピングから、 生活必需

【マーケ基礎】フランチャイズは、立地で決まる。

私が観察しているお店があります。 フランチャイズの「たこ焼き屋」さんです。 経営しているのは、魚の卸し会社。 たこを扱っているからたこ焼き屋、 なのかどうかはわかりませんが、流行っていません。 魚の方で儲かっているので、 なんとか潰れないでいるようですが、時間の問題です。 味が悪いわけではありません。 フランチャイズですから、 ある程度の味は確保されています。 では、なぜ流行らないのでしょう。 オープン当初は、新しモノ好きの人たちによって、 多少賑わっていましたが

【マーケ基礎】データマイニングによる売り場づくりを。

「データマイニング」をご存じでしょうか? 何の因果関係もなさそうな、細かなデータを分析して、 そこから、何らかの規則性・法則性を 発見する作業のことです。 アメリカの大手スーパーが、 データマイニングにより発見した、 有名な事例があります。 お客さまの購買情報から、 「ビールを買う男性は、おむつも買っていく」という、 購買パターンを見つけ出しました。 乳幼児を持つお父さんは、 育児で手が離せないお母さんから、 おむつを買って来るように頼まれるケースが多く、 その際、自

【マーケ基礎】見ためは大切。

焼酎専門店を視察してきました。 私は、どちらかと言うと日本酒の方が好きなので、 あまり縁の無いお店なのですが、 このお店はかなり興味を持ち、 飲んでみたいと思う焼酎がたくさんありました。 まず、店頭に陳列された焼酎が目を惹きます。 ヨーグルト風味のものや、 マンゴー、ももなどのフルーツ入りのものが、 小さなテーブルや籐のカゴにディスプレイされています。 女性や若い人は、 こういうカクテル系のものを好む傾向がありますので、 思わず足を止めてしまいます。 瓶のデザインや

【マーケ基礎】あなたのお店は、何を売っている?

あなたのお店の前を、通行人として歩きながら、 お店を見てください。 何を売っているお店か、わかりますか? 近づけばわかる? 30m離れたところから見たら、どうですか? もし、わからなければ、 それが集客できない原因かもしれません。 通り掛かりの人が、 何を売っているのかわからないようなお店に、 入ると思いますか? 思いませんよね。 「地域の人は、みんな知っているよ」 「チラシを打っているから、わかるさ」 本当に、そうですか? 売れないお店を見ていると、 “

【マーケ基礎】提案型セールスで、文化づくりを。

節分の巻き寿司。バレンタインデーのチョコレート。 ホワイトデーのマシュマロ(お返し)。 いまや、年中行事として定着し、 文化にまでなっています。 しかし、元をたどれば、メーカ−や問屋が仕掛けたもの。 古くからの言い伝えや 海外の小さなイベントなどを利用して、 自分たちが提供する商品と絡めた、言わば作り物。 商品の販売戦略として考えたものが、 日本の文化となってしまったのです。 この経済効果は、図り知れないものがあります。 提案型セールスの見本のようなものです。 こ

【マーケ基礎】ミシュランに選ばれる危険。

レストランを星の数で格付けするガイドブック 「ミシュランガイド」。 覆面調査員が、一般客の中に紛れて、 お店を評価し、星をつけます。 1つ星:そのカテゴリーで特においしい料理 2つ星:遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理 3つ星:そのために旅行する価値がある卓越した料理 この3つで評価、もしくは星無しが決定します。 優れたお店として、ガイドブックに掲載されるので、 宣伝効果は図り知れないものがあります。 店主としては、嬉しさのあまり、 興奮気味ではないでしょ

【マーケ基礎】人は、モノに飽きる生き物。

「そろそろ、靴を買いたいなぁ」 「このバッグも流行遅れよねぇ」 使えないわけでもないのに、 新しいものに買い替えたくなる。 そんな欲望は、誰しも持っています。 すなわち、“飽きる”のです。 どれだけ高級ブランド品を買ったところで、 “飽きる”という気持ちは、絶対に出てきます。 だから、モノが売れるのです。 ここに、チャンスがあります。 しかし、ほとんどのお店は、 このチャンスを生かしていません。 高級ブランドのお店では、新商品が出ると、 お客さまに電話をしたり、

【マーケ基礎】期待を超える満足感。

他に無かったので、仕方なく入ったレストラン。 期待はしていなかったのに、意外に美味しかった。 とすると、それは印象に残ります。 次に来た時には、また利用しよう、となります。 もし、前もって「あのお店は美味しいよ」と、 情報を得た上で入っていたら、 それほどの感動は無かったかもしれません。 同じ味でも、利用する人の“期待”によって、 違ってくるということです。 つまり、“期待”を超えていれば、美味しいと感じ、 “期待”以下なら、 それほどでもないと感じてしまうのです。

【マーケ基礎】個人商店の役割。

ある日の読売新聞。 商売について、考えさせられる投書が載っていました。 無職 男性 70歳の方からです。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 最近のわが家の悩みは日々の食料品の買い物だ。 妻との二人暮らしだが、車の免許を持っていないので どこへ出かけるにも自転車か徒歩である。 スーパーマーケットが近くにあったが、 大型店の進出でつぶれてしまった。 大型店まで歩けば30分はかかる。 自転車で行っても帰りが上り坂になり、 家までは乗って帰れない。 車の往来も激しく、危険

【マーケ基礎】風土・文化を知らずして、モノは売れない。

わが家が買物に行く街に、 小さな「辛子明太子」専門店がありました。 オープンしたのは、3〜4ヵ月前。 「ここで、明太子は売れないだろう」という私の直感は、 すでに実証されてしまいました。 もう、潰れてしまったのです。 前を通るたびに気になっていたのですが、 お客さまの姿を見たことがありませんでした。 私が“売れない”と感じた理由は、いくつかあります。 大きな理由は、「地域の食文化」です。 地元の人との会話の中で、 明太子が好きだとか、よく食べる、 という話を聞い

【マーケ基礎】安くなくても“売れる”。

高機能・高性能・高品質=売れる商品 ではありません。 高機能・高性能・高品質+安い=売れる商品 でもありません。売りやすいだけです。 信頼できる商品+サービス+情報+理念=売れる商品 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ これが、正しい方程式です。 売れる商品というのは、商品の良さだけではなく、 商品を取り巻く環境・条件などが、 大きく関わっています。 この方程式を実践し、成功している例があります。 「ジャパネットたかた」 テレビの通販番組を中心