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マーケティング基礎講座

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2022年2月の記事一覧

【マーケ基礎】既存客最優先。

あなたのお店が、いま現在得ている売り上げは、 いまのお客さま、これまでのお客さまによって、 もたらされています。 ごく当たり前のことですが、これを忘れていませんか。 どういうことかと言うと、厳しい状況になると、 つい“新しいお客さまを呼び込まないと” となってしまい、既存客をないがしろにしてしまう 店主が多いということです。 “とにかく目立とう”とチラシを大量に撒いたり、 イベントを行なって、 お客さまの気を惹こうとしたりします。 特に、近くに競合店が出店してくるとな

【マーケ基礎】接客を忘れたお店。

百貨店に行くと、こちらが緊張して、 気恥ずかしくなるような「おもてなし」を受けます。 まるで自分が偉くなったような気分にひたれます。 というのは、いつの頃の話でしょうか。 いまでは、その接客のレベルは地に落ちた、 という感じです。 あいさつひとつ満足にできません。 業績が悪いためか、店員さんの数も少なく、 いて欲しい時に、まわりにはいません。 お客さまが商品を見ている前を平気で横切ります。 お客さまが見ていても、 その棚に商品を補充しようとします。 自分の仕事

【マーケ基礎】お客さまが一番欲しがるサービス。

商品を激安で手に入れること? 確かにお客さまにとってはうれしいことですが、 それはサービスではありません。 よほど強力な仕入れシステムがなければ、 激安販売はできません。 ならば、割引券? ポイントカード? おまけ? これらもうれしいことには違いないのですが、 ちょっとインパクトが……。 心を込めたおもてなし? 笑顔? 一番大切なことですが、これは当たり前です。 来店促進・販売促進には、 さまざまな手法が考えられますが、 そのアイデアは、一定の価格の商品をたくさ

【マーケ基礎】完璧な陳列では、人は買わない。

商品も豊富に揃っている。 すべて見やすい位置にある。 手に取りやすい。 商品のフェイス(顔)も正面を向いている。 キレイに並べられ、見ためは美しい。 ディスプレイコンテストなら、入賞間違いなし。 そんな売り場の陳列を想像してみてください。 もし、あなたのお店が、 こんな完璧な陳列をしていたなら、 売り上げは良くないはずです。 “どういうこと?”と思われるでしょうが、 それは「スキ」が無いからです。 見ているだけなら、それでも良いのですが、 実際に商品を手に取ろうとする

【マーケ基礎】決めのひとこと。

「何かお探しですか?」 「プレゼントですか?」 お店で商品を見始めると、 声を掛けて来る店員さんがいます。 大きなお世話! おせっかい! うるさい! ほとんどのお客さまは、そう思っています。 でも、こんな店員さんは、 まだまだたくさんいるのです。 お店に足を運ぶお客さまの80%以上は、 何を買うのかを決めて来るわけではない、 というデータがあります。 つまり、見てから決める、 もしくは見るだけ、なのです。 そんなお客さまに、 いきなり「何かお探しですか?」と言って

【マーケ基礎】お客さまを酔わせる写真。

私の地元にある宿泊施設が、「秋の宿泊プラン」 の新聞折り込みチラシを入れていました。 地元に入れて、どうするのでしょう。 アピールするなら、宴会プランか食事プランなのに。 という話は別にして、 そのチラシに使われていた写真について、書きましょう。 料理の写真なのですが、これがヒドい。 古いデジカメで撮ったような画像の荒さ。 ピンボケ写真のようです。 よくもまあ、こんな写真を平気で使うものだ、 と呆れてしまいました。 これを見て、“美味しそうだ”と思う人はいません。