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声と身体を遠くへ飛ばす

最近滑舌の練習をしております。己の滑舌の悪さ、発声の悪さに気づいたときには、こんなにも身体に興味があるのになぜ声に関することへの興味がすっぽり抜けていたのか不思議でした。よく考えると、顔全体への興味が薄いというか、自分の身体のメンタルマップの中に頭部が入っていなかったことに気づきました。
面白いものですよね。おそらく顔へのコンプレックスか何かに関係しているのではないでしょうか。

で、滑舌練習。だんだん効果が出てきておりますよ。案外さっさと変わるものです。

今日は「アメンボ赤いなあいうえお」を踊りながらやってみました。なぜか初めての試み。(当初は座って発声していました。そのうち立ち上がって発声するようになりました。それで今日初めて動きながら発声していました。自分の意識で、こう変えようとか、課題を増やそうとしているのではなく、勝手にそうなっていきました。)

どうも今日は声が遠くに飛んでいくような気がしていたのです。そうしたら身体が動き始めました。

あれ?
私、踊るとき、こんなに近距離で完結しながら踊っていたんだっけ?うそおおおおおん?
もっと、遠くに。飛ばせ!
声と一緒にはるか彼方へ!

とおもったら、自分が踊る後姿が見えるではありませんか。
あれ?見ようとしなくても見えるぞ。
視点は変えられるのかな?
斜め左前45度とか?
斜め左後ろ45度とか?
右は?
あれ?
もしかして、右は苦手?

という、いままで経験したことのない変わったやり取りが己のうちの中でおこります。
その間も「アメンボ赤いな」言いながら、動きながら。

これは望ましい注意力散漫な状態に近いのかもしれない。

座標軸が遠くまで伸びているので、身体はただの地点0になっています。
いままでは自分の身体の中に座標軸があって身体のほんの少し外側で世界が完結していたように思います。
ああ、これが「身体を開く」に近いのかな。身体が相対的になくなっている感じ。

この扉にはポテンシャルを感じます。

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