苦手でも大丈夫!夢をあきらめないで
人前で話す仕事をしているのに、実は音読が苦手だった
私が人前で話す仕事をするようになって、もう二十年以上が経ちます。大学時代にアルバイトで、本屋さんの店頭で雑誌の宣伝をしたのが、マイクを持った、はじめての仕事です。それから、テレビのキャスター、レポーターや講演会の司会などを経験してきました。
今は、私の会社での講座、企業や大学での研修や講演、テレビなどで話をさせていただいています。しかも、こうして本や雑誌の執筆までさせていただけるようになりました。
このように今、「人前で話すこと」「書くこと」を仕事にしている私ですが、実は、高校まで、ずっと国語が苦手だったのです。
国語の時間には、先生にあてられて、教科書を立って読むことがありますよね?私は、あれができなかったのです。学級委員をしたり、クリスマス会や学園祭で歌ったりするのは全然緊張しないのに、なぜか音読はできなかったのです。
先生に「次は、井垣さん読んでください」と指された瞬間に、緊張と恥ずかしさで顔が真っ赤になって、耳まで熱くなるのです。
緊張して声が震えて、普段は読める漢字も、あてられるとなぜか読めませんでした。
また、作文や読書感想文も大の苦手でした。本を読んでいても、ただ目で字を追っているだけで、内容が全く頭に入らないのです。だから、読書感想文は、本の丸写しで文字数を埋めて、本当の感想なんて数行でした。
そんな感想文を提出しているから、先生に、「こんなの感想文と言わない!」と怒られてばかりでした。
恩師が教えてくれた国語の楽しさ
そんな私が国語を好きになったのは、浪人時代。代々木ゼミナールの名古屋校に通っていた私は、そこで現代国語の司先生と出逢いました。先生は劇団も持っていて、授業が演劇を見ているように楽しいのです。
また、先生の発言には、「教養のないところに、真の幸せはない」、「時間がないと、ぼやいているほどのヒマはない」、「鉛筆のような女=一本筋の通ったスマートな女」など印象に残るものが多く、言葉の面白さを教わりました。
それから、先生の推薦する図書を教えてもらい、今まで嫌いだった本を、たくさん読むようになったのです。それによって、どんどん自分の中の言葉が増えていきました。
夢への熱い思いが未来をつくる
アナウンサーになりたいと思ったのは、高校生の頃。安藤優子キャスターへの単なる憧れです。
バリバリ仕事をしていて、堂々と意見を言って、カッコいいな~と思ったから。それで、東京の大学に行くことを決意し、中央大学へ入学して、現在に至ります。
音読が苦手だったのに、どうして人前で話す仕事ができるようになったのか?それは、「絶対に、人前で話す仕事に就きたい!」という熱い思いがあったから。また、誰とでも渡り合えるキャリアウーマンになりたいと、真剣に思っていたから。
その大きな夢を実現するために、できる限りの努力をし、それが実を結んだのです。ここで私が言いたいのは、もし皆さんの夢が、今は実現に程遠いと思えるものでも、絶対にあきらめないでほしい、ということ。
先に書いた通り、私は、小学生の頃からずっと本読みが苦手だったのに、話すことを仕事にしています。また、作文もできない生徒だったのに、こうして本を書いています。
今は不可能と思えることでも、未来はできるようになっていることだってあるのです。私のように、人との出逢いがきっかけで、苦手だったことが好きになったり、夢への努力が楽しく思えるようになるのです。
だから、今持っている力だけで判断して、将来を悲観的に考えないでください。努力と行動次第で、未来は何とでもなります。何事も、やる前にあきらめないで!
あきらめなければ、夢はかなうのです。まず、やりたいと思っていることに、積極的に挑戦してみましょう。
人の言葉に振り回されず、自分の意志で未来を切り開く
また、まわりにいる人に、「そんな夢、叶うはずがない」と言われても気にしないこと。だって、その人があなたの人生を保証してくれるわけではないもの。また、神様でもないのに、あなたが将来どうなっているのかなんて、わかるはずがないでしょ!?
そんな無責任な他人の言葉に、振り回されなくても良いのです。未来は、自分の意志と努力で切り開くものですから。すべては、自分の考え方次第です。未来の自分に期待をして、あなたという世界で唯一の商品を磨き上げて、夢への階段を一段ずつ上っていきましょう。
もし、すでに「なりたい自分」が決まっているのであれば、夢が叶ったときの自分を具体的にイメージしてください。そして「なりたい自分」になるために、誰にも負けない努力をしていきましょう。
心に強く思って、真面目にがんばっている人には、きっとチャンスが訪れます。それをつかめる腕力を、プラス思考と努力と行動でつけておきましょう。
もちろん私も、未来の自分に期待をしています。そのために、今を一生懸命に生きているのです。「なりたい自分」になるために、お互いに未来進行形でかんばりましょう。
⏬プロフィール 井垣利英(いがきとしえ)☆マナー嫌いだった私が、マナー講師になるまで
⏬人材教育家、マナー講師。井垣利英(いがきとしえ)【私の仕事】プロとして大切なこと
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