もう一つの「先」あなたの手は見られている
映画に学ぶ美しい手のしぐさ
もう一つの「先」それは手先です。
美しいしぐさ、立ち居振る舞いを身につける方法の一つとして、昔のハリウッド映画を観ることをおすすめします。
ハリウッド黄金時代と言われる頃の女優たちの言動は、美しい立ち居振る舞いを身につけるためにも、とてもいいお手本になります。
私の一番好きな映画は、「風と共に去りぬ」です。高校生の時にはじめて観て以来、もう一〇〇回くらいは観ています。
『風と共に去りぬ』のヒロイン役のヴィヴィアン・リー以外にも、『ローマの休日』や『マイ・フェア・レディ』のオードリーヘプバーン、『カサブランカ』のイングリッド・バーグマンなども、容姿が美しいだけでなく、身のこなしがとてもエレガントです。もし、これらの映画を観たことがなければ、ぜひ、観てみてください。
この『風と共に去りぬ』の映画の中に、「淑女は手を見ればわかる」というセリフがあります。手をキレイにしていることが淑女=レディの証拠だということです。これは、昔も今も変わらないことだと思います。
いくら着飾って、キレイにメイクをしていても、手がガサガサでは、興ざめだと思いませんか?例えば、デートで彼と手をつなぐ時、ガサガサの手より、すべすべのやわらかい手のほうが良いでしょう。
ハンドケアも常に意識しよう
あなたは、メイクや洋服にばかり気をとられて、ハンドケアをおろそかにしていませんか?指先がささくれになっていませんか?ネイルはキレイに塗っているけれど爪のまわりの皮膚までは気にしない、なんていうことはありませんか?
実は、手や指先というのは、思っている以上に人から見られているものなのです。人と話をする時、立っていても、座っていても、結局見られているのは、上半身がほとんどです。そして、何気ない時にふと目に付くのが、手の動き、指先なのです。
私が司会をしていた頃、一緒に仕事をしていたブライダルコーディネーターで、雑誌にもよく出ているAさんがいました。彼女のプロデュースする結婚披露宴は本当にセンスが良く、新郎・新婦の雰囲気にぴったりの会場づくりがされていて、一緒に仕事をするのが楽しみでした。また、彼女のスーツやスカーフの巻き方、ブローチのつけ方も、洗練されていて素敵なのです。
Aさんは、会場内のお花一つ、メッセージカード一枚、お皿の向きなど細かいところまで、厳しくチェックします。会場が開くまで、一つ一つの席を見て回り、花びらがほんの少しでも枯れかけていたら、すぐにフラワーコーディネーターを呼び、花を取り替えてもらいます。会場内に飾ってあるリボンも、一番美しく見える方法を考えて結んでいます。
そんな徹底した仕事ぶりのAさんは、毎週、ネイルが違うのです。マニキュアがはげていることは、一切ありません。また、手作業が多い割には、指がとてもキレイなのです。
それをAさんに言うと、「披露宴当日は、多くのお客様と接するし、会場の飾りつけをする時にも指先が目に付くでしょ。それに、お打合せの時は、テーブルをはさんで話を進めて、メモをたくさんとる。そんな時、一番お客様に見られるのは指先だから、気を遣っているのよ」と返事がありました。ハンドケアも仕事のうちなのです。
この言葉を聞いて、さすが一流のプロだなと感心しました。と同時に、Aさんは、指先にまで細かく気を配れる人だから、これだけ丁寧な仕事ができるのだと思いました。仕事ぶりが、ちゃんと手に表れているのです。
この話を、「この人は接客のプロだから、これだけ気を遣っているのでしょ。事務職の私には関係ないわ」と思わないでくださいね。事務の仕事だって、会社には人がいるし、お客様が来ることだってありますよね。
また専業主婦の方も、関係ないわけではない。結局、どんな立場であろうとも、人数や機会の違いはあっても「人と会う」、「人から見られる」ということは同じです。
手をキレイにすることは、ネイルサロンへ行けばいいということではありません。いくらネイルサロンへ行っていても、やはり毎日のハンドケアをしていないと、その美しさは保てません。私は、普段のお手入れが一番大切だと思っているのです。
誰でもできる、普段のお手入れのコツ
私は手を洗うことが好きで、ハンドソープを小分けにして持ち歩いています。そして、ハンドクリームもポーチに入れていて、手を洗ったらすぐに塗るようにしています。指の先まで一本一本、クリームをしみこませるように、丁寧に塗るのです。
実はこれ、客室乗務員をしている妹の影響です。飛行機の中は非常に乾燥しているので、しょっちゅう手にハンドクリームを塗っているそうです。
さらに、彼女の部屋の洗面所、台所など水を使う場所すべてに、ハンドクリームが置いてあります。もちろん、外出の時にも、クリームを持ち歩いています。そのため彼女は、とてもキレイな手をしているのです。
手を洗って「すぐ」にハンドクリームをつけること。そして、暇さえあればクリームをつけること。これが、キレイな手になるポイントです。これくらいなら、すぐにできますよね?
まず、家の洗面所に一つハンドクリームを置いてみてください。手を洗ったら、すぐに塗ることができるように。また、寝る前にハンドクリームを塗るようにしてください。私は、枕元にハンドクリームを置いています。
それが習慣づけば、クリームを持ち歩くようになり、やがて手が見違えるようにすべすべで、キレイになるはずです。
ちなみに、ハンドクリームも、そんなに高額な物を買う必要はありません。安くても効果が高いものは、たくさん出回っています。香りや塗り心地の好き嫌いもあるので、まずはお店で肌につけてみて、その感覚を試してください。それで、自分に合うものを選べばいいのです。
私は、天然保湿成分でできた商品を使っています。オフィスの机の引き出しにハンドクリームを入れていて、私もスタッフもよく塗っています。
ついでに、指のつけ根や指先をマッサージすると、仕事をしている中で、簡単な気分転換にもなりますよ。
ただし、ハンドクリームを塗ってすぐに、つるつるの手になるわけではありません。しかし、毎日のちょっとした心がけで、大きな差が生まれることは事実です。まさに「美は一日にしてならず」です。一日一日の小さな意識&行動が、いつの間にか美をつくっているのです。
⏬プロフィール 井垣利英(いがきとしえ)☆マナー嫌いだった私が、マナー講師になるまで
⏬人材教育家、マナー講師。井垣利英(いがきとしえ)【私の仕事】プロとして大切なこと
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