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教育現場での私とICTの歩み4(70日目)

ティーチャーズアソシアに出会う頃、ちょうど2020年の3月ごろでしょうか。

私は完全に生徒に端末を持たせるのには反対派になっていました。

教員の仕事を増やすだけですし、生徒も問題ばっかり起こす。

何一つとしていいところが見えませんでした。

しかし、自分にとっては、、、

オンライン会議

逆に私が利用する分には、オンラインでの学びの場が増え、どんどんと新しい知識を取り入れられました。

学びの場は増えているのに、学ばない教員。

自分の学校の教員に対して憤りや諦めを感じ始めていた時期でもあります。

自然と周囲の教員への態度は冷たいものへと変わり、誰も自分に話しかけてくれるなと言わんばかりの姿勢で仕事をこなしていました。

「自分の学びの場所は外にある、学内に頼ったって何も生まれないし、足を引っ張られるだけだ。学外での自己実現を目指そう。」

そのように思っていたのです。

追い風に乗っても何かが違う

矢印 ビジネスマン

それを後押しするかのようにロイロノートの方から、夏の大きなイベントで模擬授業をしてほしいと依頼がありました。

そこまでヘビロテはしていなかったロイロノートですが、イベント用に1つ授業を作成する運びとなりました。

それ以外にも、夏のオンライン個人面談のシステム化や、TOSSでのICTスキルの共有などありました。

少しずつですが、また授業とは別のところでICTを使い始めるきっかけになっていったのです。

この頃はまだ休校期間であったため、授業も配信型が主流でした。

どんなに外部での学びやOutputの機会を経てもなんだか取れない違和感はありました。

何か事あるごとに、自分の学校の教員を比較対象にしていたから、その違和感の原因は何となく学校にある分かってはいたのです。

気づかせてくれたのは同僚

ネクタイをつかむ女性

そんな時に、日ごろから良くしてもらっている同僚を車で家まで送ることがありました。

単純にお世話になっている先輩なので、送ろうと思って声をかけたのですが、車中で「まさか、送ってくれるとは思ってなかった。最近五十嵐くん怖すぎだよ。ていうか、面倒くさい。」と声をかけてくれました。

まさか、そんな風に周りに思われていたとは思っていなかったので、内心驚きました。

自分の心の中で何かが変わった瞬間でした。

これまでの自分は、外に自己実現を求めていると信じ込み、自分の本当の感情を無視していたのです。

自分の中にある学校、教育界をもっと良くしたい、周囲に認められたいという承認欲求にも気づけました。

そこからは、自分の思いと正面から向き合い、自分が本当に何をしたいのか、どうしたいのか、どう在りたいのかを考え続けました。

徐々にICTの効果的な使い方を学び、授業で自分が求めているものに気づき、そして問題の本質に気づいたのです。

自分はICTに苦しめられているのではなく、ICTを使う上でのシステムに苦しめられていたのです。

そこからは、本当に少しずつではありますが、問題提起やシステム作りに尽力しました。

なんとか、自分がICTを笑顔で使えるように、そして心からいろんな人に勧められるようにと。

次へ続く、、、。


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