教育現場での私とICTの歩み(66日目)
今でこそ、ICTを授業の中で全面的に使うようになりましたが、私にもICTを毛嫌いして、全く使おうとも思わなかった時がありました。
夏休み最後の夏季研修協議会でICTの活用を、学内に共有する時間があります。
この機会を生かして、少しでも学内にICTにチャレンジする風土を作っていきたいと思っています。
ICTとの出会い
私が初めて教育界や授業においてICTを意識し始めたのは大学生の時、約6年前です。
大学の講義室にはスクリーンが一台あり、模擬授業などではほとんどのグループがICTをなんらかの形で利用する授業をしていました。
なので、授業や学校の中でもICTが使われているのが当たり前という感覚で、教員になりました。
しかし、実際には私立学校であっても、ICTの導入はバラバラで私が新卒で教員になった時には、ちょうどその転換期でした。
新卒で入ってから半年間は特に利用できるICTツールはなし。
各学年フロアに大きめの移動式のTVがあるくらいでした。
なんとか、このTVを利用できないかとまずはiPadを購入して、スライドを作成するところから始まりました。
激変した夏休み
夏休みになって、私の所属している中学校だけは電子黒板を導入する流れとなりました。
これだけでも移動式のTVを利用する手間から逃れられるので、とても大きな変化です。
必死にこの電子黒板を利用しようと、スライド作りに励みました。
授業は必ずスライドを利用して、少しでもわかりやすい授業を目指しました。
でも、実はこれが授業が自分の思い通りにいかなくなる入り口だったのです。
ここから2年近く悩みました。
不明確な授業作りの目的
そもそも、なんのためにスライドを作成しているのか。
そこに着目して、早いうちから考えることができれば何か変わっていたかも知れません。
いつの日か、目的が不明確のままスライドを作ることだけに熱中し、目の前にいる子供たちは二の次になっていたのです。
そして、毎日の授業でICTを利用しているが故の、ICTを使わない授業の不安。
いつの日か私の授業はICTを使う授業ではなく、ICTに使われる授業になっていったのでした。
ICTはあくまでもツールです。
ICTが全てではありません。
そのことに気づいたのは、生徒の姿からでした。
次へ続く、、、。