見出し画像

寄り添うって本当は大変なんです

フリースクールイフラボです。主に小学生のための学習と人とのつながりの場所を提供しています。

たまたま、私のFacebookで流れてきた動画。まずは観てほしい。

https://fb.watch/o9O7G_sqDt/

割と頻繁にお目にかかるケースです。ここまで大変なケースはなかなかないけど、ないわけじゃない。

これ本当に難しい課題なんですよね。特に不登校になったり、子どもに発達特性があったりすると、みんな子どもの思いに寄り添ってあげて、本人の思いを尊重してって言いますよね。

でも、寄り添いとは何なのか。この動画みたいに子どもの言うがままにすることじゃないんだよね。これは言いなり。寄り添いでもないし、尊重もしているようでしてないんです。でも、この区別がすごく難しいみたい。

寄り添うって、子どもの内側にある不安を受け止めてあげること。受け入れるんじゃなくて受け止める。そして、どのように行動したらいいか、教えてあげること。たくさん練習して、相手も自分も気持ちよくやり取りができるまで一緒に行動して示してあげること。

言いなりになって大人しくしてくれてる方が楽なことが多い。寄り添いの過程では、激しい抵抗に遭うし、何回もやり直さなきゃいけない。

でも、寄り添うってそう言うことなんです。言うこと聞いてあげるよりずっと手間も時間もかかること。

特に特性のある子どもは、不安が根底にあります。内部感覚が弱いから、どうしていいか分からない不安、新しいことへの不安、見通しの立たなさなどの不安……偏りのある子は不安だらけです。

その不安の表す手段がまだうまく発達できてない。そうすると、不安の表れとして激しい癇癪が出ることもある。はっきり言って、疲れんのよ。2時間泣き叫ばれるところを想像してほしい。うちは、子どもが年少さんから年中さんで週3あった(その2年だけだったっけ?)

この動画の家族ほど支配されないにしても(まさにこの家族のようなケースも見かけますが)、親子の関係が逆転して、子どものあれやこれやに振り回されてしまっているご家庭を本当によく見かけるんですよね。だけど……

ママはすでに疲れちゃって、こんなふうに専門家がいないと対応できないと思うんですよ。めちゃくちゃパワーあって、さらに知識がない限りは難しいよね。

かと言って、精神科医も臨床心理士も頻繁に聞く時間は取れない。具体的な行動についてなんて、毎回毎回その背景と対策を教えてもらえるわけじゃない。

この専門家の支援、いまイフラボがママにしている支援に近い気がしている。めっちゃ具体的に、スモールステップで。家での困りごと聞いて、短期目標と長期目標定めて。ママへの支援を大切にするのは、私も具体的にどうしたらいいか教えて欲しかったから。

動画みたいに、おうちで行動観察して、どういう対応や環境調整ができるかお伝えしたいんだけど、なんか方法ないかなぁ。そういう支援を導入しちゃえばいいのかな。人手も時間も足りないなぁ。

でもやっぱり、鍵は家庭丸ごとの支援なんですよね。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集