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連勝ストップ...40代色っぽ面接官に固くなり、狼狽。

僕は連勝中だった。
転職中の僕は、社長たちとの最終面接で自己PRプレゼンを実施。
2/2の確率で彼らのハートを射止め、
「採用したい」とその場で言ってもらえた。

しかし、今日の面接は違った。

書類選考が通り、一回目のオンライン面接。
そこにいたのは、とてもすてきな人だった。
ここでは、S氏とお呼びしよう。

若き日の宍戸錠を彷彿とさせるお顔立ち
後退した額
落ち着いた声
飄々とした雰囲気
ユーモアのあるお話
ビジネスパーソンっぽくないカジュアルさ

まあ、一生懸命言語化しているが、
要はとてもセンシュアルだったということ。
僕はS氏から官能を受信したんだ。

普段なら、序盤で自己PRプレゼンをするのだが、
この日はすっかり型を崩した。
そして、このS氏、全く企業説明をしない…
優しい笑みを浮かべながら

お互いを知る時間にしましょう。

と発言。

童貞モードに入って動揺する僕は

え、企業説明なし?
初めて会う者同士で
お互いを知る時間って?
デートじゃん!これって、デートだよね?ねえ?

結局、60分あった時間のうち50分、
仕事の話、家族の話、幼少期の話、地元の話など
お互いの話をした。

最後の10分、僕は自己PRプレゼンをしていないことを思い出した。
その旨を伝えると、S氏は朗らかに笑った。

では、いまからしましょうか?

僕は狼狽していた。
僕はもう一度S氏会いたい。


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