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自分の居場所ができた

仕事も恋人も友人も失ったと思っていた私。
全て失ったと思っていた私に、居場所ができた。

仕事も恋人も友人も失った経験は、私の背中を押す糧となった。



初めての社会人サークル

社会人サークルが主催する、登山イベントに参加した。
山梨県にある、西沢渓谷へ。

登山にハマった私は、登山仲間を作ってみたいと思っていた。ソロ登山も楽しいけれど、誰かと一緒に山の素晴らしさや自然の偉大さを語り合うのも楽しいのではないかと思っていたから。

でも、しばらく人とあまり関わろうとしていなかったから、私にはすごく勇気が必要だった。
朝も早いし、知っている人も誰もいないし、いきなり長時間を共に過ごすし。

と思っていたけれど、そんな不安は一ミリも必要なかった。



登山口のある道の駅まで、車で3時間半。
そんな長い時間を、初めて会う人3人と一緒に向かった。

その3時間半の時点で、もうすでにとっても楽しかった。

山が好き、という共通の趣味をもつ人たち。
だから、行ってよかった山や滝、温泉、食べ物、そんな話題でずっと盛り上がる。行ってみたいところがたくさん増える。

素敵な人に出会えて、うれしい。
きっと楽しい登山になる、とその時に確信した。


道の駅に着くと、別の車でやってきたメンバーと合流した。
社会人サークルだから、馴染みのメンバーで楽しく談笑している。みんなとても仲がよさそうだった。

大所帯になるから、と少人数でグループを組む。そこで、話したことのない方とたくさん話をすることができた。

初めて会うのにあたたかく、優しい雰囲気で迎えてくださっている、と感じた。どんな山に登ったのか、どんなところに旅行に行ったのか、趣味の話で盛り上がる。

そして、自然が大好きな人たちだから、紅葉や滝に心を動かされる。同じ景色を見て、同じ感情を共有して、共通の趣味の話で盛り上がれる。大人になって、こんなにもあたたかく素敵な人たちと、出会えてよかったな、と開始早々に感じていた。

美しい山があるということを教えてくれて、美しい山に連れていってくれて。
あたたかい人たちが迎えてくれて、山のことをたくさん教えてくれて。

こんな素敵な出会いをくれた、サークルの方々にすごく感謝している。勇気を出して参加して本当によかった。

山に行きたい、という気持ちは以前からずっとあるけれど、それだけじゃなくて「この素敵な人たちにまた会いたい」という気持ちになって、帰ってきてから速攻他のイベントに申し込んだ。

私の居場所、といえるほど仲が深まったわけではないけれど、こんな私でもいいんだって、初めてなのに思えた。






noteという居場所

このnoteを始めたきっかけは二つあった。そのうちの一つは、自分のためだった。

仕事ができなくなって、失恋して、何も手につかない日々。悩んでも仕方のないことで悩み、自分を責め、心が常にずきんと痛む毎日。
そんな自分の心のもやもやを整理して自分を見つめるようになりたい、と思った。

過去にも失恋をして、自分の存在価値を否定してしまっていた時期があった。何をするにも自信をなくし、仕事も恋愛も、何もかもうまくいかなくなっていた。
自分なんてこの世からいなくなればいい、自分なんて生まれてこなきゃよかったんだ、と本気で信じて、そんな思いを抱えながらなんとかやり過ごして生きていた。

でもそこから月日が経ち、いつの間にか私は立ち直り、前に進めるようになっていた。
仕事を楽しめるようになり、新しい恋ができるようになった。また失恋したけど。


だから私は、今このどん底の自分が這い上がれることを知っていた。
今がどれだけ辛くても、私は絶対に前に進める。そう確信していた。

そこで、noteを始めて、書くことで客観的に自分を見つめながら辛い自分を少しでも励ませたらいいな、と思った。自分で自分を励まして、自分応援ブログを作ろうと考えた。

自分が立ち直り、前に進んでいくまでの心の変化をこのnoteに記録したい。また、自分の感情を書くことでしっかり見つめて、自分で自分の背中を押したい。そんな気持ちでnoteを始めた。


そしてもう一つのきっかけは、同じように恋愛や仕事、この先の人生に悩む同世代の女性を励ますような記事を書きたい、と思ったことだった。

私の大好きな本の一つに、「ストレスフリー超大全」という本がある。

そして、ジェラシーくるみさんの本。

この本を読んでみると、同世代のアラサー女子は、私と同じように仕事に悩み、恋愛に悩み、人生に悩んでいることがわかる。
ということは、こんなにも苦しいと思っているこの気持ちは、他の人も抱えているのかもしれないと思った。

現に私は、同じように仕事や転職に悩む人、失恋で落ち込んでいる人のブログやツイートを見漁って、「みんな苦しいんだ。一人じゃないんだ。」と励まされている。

だから私の経験や思ったことが、誰かの背中を押すきっかけになったり、辛い状況にいる人の心に寄り添ったりすることができたらいいなと思った。


そんなきっかけで、自分のために記事を書きながらも、誰かのためになるといいな、と思いながら記事を書き続けた。

そしたらなんと、書いた記事に「励まされました!」というコメントをいただく機会が何度もあったのだ。また、記事の中でも、みょんさんのおかげで背中を押された、勇気が出た、と紹介までしていただいた。

▼「月経困難症の独女がミレーナのおかげでやっと人間になれたよ」の記事で出会った、空色のRAYさん

▼「さみしくないなんて、嘘だ。」の記事で出会った、ぶーやん。さん

他にも、各記事にコメントくれるたくさんの方々と出会った。

なぜみなさんこんなにも素敵な言葉を惜しげもなく私にかけてくれるの…!
本当に本当に本当にうれしい。みなさんの言葉のおかげで、私もみなさんにたくさん励まされています。






noteを通じて、素敵な方々に出会えた。
そして、私が書いた記事が誰かのためになっているんだ、ということが、私の自信につながった。

素直に自分の心を書きなぐった記事たち。きれいごとじゃなく辛いと感じた自分の心の叫びを書いたり、いいなと思ったことを全力でおすすめしたり。
そんなありのままに感じたことを私の言葉で表現するだけで、誰かの心に寄り添うことができるんだと知って、自分がちょっぴり好きになった。


私は私で、いいんだ。
そのままの私で、いいんだ。

そんなことを教えてくれたnoteは、私の新しい居場所になった。



何もかも失ったって、いいじゃない

何もかも失った事実に気づいたとき、もう立ち直れないんじゃないかと思った。自分の存在価値なんてないと思った。もう誰とも関わりたくないと思った。

でも、そんな私に勇気と自信をくれたのは、新しい人との出会いだった。

この新しい出会いは、何もかも失ったと思っていなければ、きっと出会っていなかったと思う。
新しい出会いがあったから、私はまた、未来に希望をもてている。



私に絶望を与えた経験たちよ、新しい人や新しい趣味に出会わせてくれてありがとう。



「どんな経験も、無駄じゃない。いつか自分の糧になる。」

こんなきれいごとも、たまには信じてもいいかもね。







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