新年に向けてフリーランスは目標ではなく基本方針を決めるといいよ
こんにちは、イデトモタカ(@idetomotaka)です。
数ヶ月前に、麻雀を覚えました。ずっと自分とは関係ないと思っていましたが、ひょんなことから興味を持ち、やってみると面白くてすぐに夢中になりました。
ぼくの歳で麻雀を始める人は少数派で、打てる人は二十代(学生)の頃からやっている人ばかりです。
それでも、そういった昔から麻雀をやっている人と打っても、よほどの手練れでない限り、そこそこ勝ちます。相手の圧倒的な「経験」に勝る、ぼくの武器はなんだと思いますか?
それは「基本方針」です。
■5秒で読みたい人向け(まとめ)
■“基本方針”とは即ち“戦略”である
リチャード・P・ルメルトの名著、『良い戦略、悪い戦略』では、戦略を以下の3つの要素の分解します。
現状を正しく理解し、基本的な勝ち筋(方針)を明確にし、それを実行する。とてもシンプルですが、シンプルだからこそ有効であり強力です。
先ほどの麻雀の話に戻ると、ぼくは麻雀において基本方針、つまり「戦略」を持って挑むのに対し、平凡な相手は(どれだけ歳月という経験があろうが)基本方針がない、すなわち「戦略」がありません。
するとどうなるかというと、ぼく(基本方針=戦略のある側)が相手を圧倒する確率が高まります。
あなたの事業に、生活に、戦略の柱となる「基本方針」はありますか?
■改善できない限り向上できない
麻雀でなぜ負けるのかというと、もちろん運にも左右されますが、本質的には「判断を間違えたから」です。麻雀に限りません。あらゆる知的対戦型ゲームにおいて、敗北の原因は判断を間違えたことにあります。
逆に言えば、知的対戦型ゲームとは「正しい判断」をひたすら繰り返す遊びであり、運に振り回されることもありますが、長期的に見れば「判断の正しさ」が勝敗、優劣を決します。
しかし、隠された情報が存在する(判断するための情報が完全ではない)不完全情報ゲームにおいては、「その判断は正しかったのか?」は、結果論になりがちです。
けれどそれでは強くなれません。だからこそ、「基本方針」が必要になります。向上のための指針がなければ、改善案がばらばらになり、自分の問題の診断も困難になります。
そしてこれは、すべてフリーランス個人の事業にも言えることです。
■“戦略不在”の原因はなにか
さまざまありますが、一言で言えば「知識不足」です。押さえるべきポイントはどこなのか。その核やコツのようなものは、必ず存在します。
特に初心者やビギナーレベルのうちは、ここを押さえていれば、とりあえず70点はとれる、といったポイントが明確に存在し、結果の差はポイントがきちんと押さえられているか、にかなり大きく依存するものです。
また、そのポイントが秘密にされていることはほとんどなく、情報を求めにいけば、今の時代なにかしらのヒントを得ることは可能です。つまり、知識の差であり、それを実行するという態度の差です。
70点以上、それこそ96点と97点との勝負という世界では、知識や基本方針で片付けられないものになりますが、今回はそこまでの話ではありません。戦略(基本方針)があるか、ないか、の次元です。
■目標はみんな同じじゃないか
タイトルでなぜ「目標よりも基本方針を決めよう」と書いたのか。これまた麻雀の話をすると、目標は全員「勝つこと」です。三人なり、四人なりで雀卓を囲んで、特殊な事情がない限り勝負に「勝つこと」以外の目標を持っている人間は、そういません。
けれど一方で、「こういう基本方針を実行しよう」と考えているプレイヤーは、(とりわけビギナーレベルでは)かなり少数派だと思います。
ぼくはそのうちの一人として、圧倒的な経験値の差がある相手に勝ち越せている理由は、「目標の有無」ではなく「基本方針の有無」にあると断言できます。
■新年の抱負を基本方針にしてみる
もし、新年の抱負にいつも「目標」を立てているのなら、一度試しに「目標」ではなく「基本方針」を決めてみてください。
そしてその基本方針を、ブラッシュアップしていくことに注力してみてください。
すぐに形骸化する目標とは違って、実行を伴う基本方針は、守れば守るほど、自分が磨かれていくことがわかると同時に、結果としてより高い目標の達成を実現するはずです。
ぼくの基本方針は……ぼくの独自性や強みに直結する企業秘密ですので、オフラインでお会いしたらこそっとお伝えしますね。
■まとめ
最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。また書きます。
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■このnoteが本になりました
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