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明日誰かに話したくなる!音楽おもしろ豆知識

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音楽がより身近に感じられる、ちょっとした雑学やおもしろエピソードをお届けします。
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#クラシック

#4 【夏休みの自由研究:1】「強弱記号」の解像度を上げよう | 音楽おもしろ豆知識

連載「明日誰かに話したくなる音楽おもしろ豆知識」 音楽がより身近に感じられる、ちょっとした雑学やおもしろエピソードをお届けします。 楽譜上で、音の強さや弱さを指示する「強弱記号」 義務教育の教科書や初学者用のテキストでも、 「f(フォルテ:強く)」 「p(ピアノ:弱く)」 という知識は、必ず学びます。 この「強く・弱く」、分かりやすくシンプルな翻訳ですが、音楽を演奏する、または楽譜を書く際に、「少々大雑把だなぁ」と感じることもあります。 そこで、「強弱記号」を、「強、弱」

#2 意外と大人な音楽?シューマン「子供の情景」 | 音楽おもしろ豆知識

シューマン「子供の情景/Kinderszenen」op.15 そのタイトルから子ども向けの曲集と思われることが多いですが、子供が弾くために書かれた作品ではなく、後に妻となる恋人のクララを想って書かれた、大人のための作品です。 猛反対された恋愛「子供の情景」は、1838年、シューマンが27歳の時に作曲されました。 当時シューマンは、恩師の娘であり9歳年下の天才ピアニスト、クララと恋人関係でした。 シューマンにとってピアノの師匠でもあったクララの父親フリードリヒ・ヴィークは、シ

#1 ブラームス「子守唄 」に隠された"秘密のメロディ"

第一回目に取り上げる作品は、ブラームス「子守唄 /Wiegenlied」 op.49-4 シューベルト、モーツァルト(※1) 両氏の子守唄とともに「世界3大子守唄」にも数えられる有名な作品ですが、実はこの曲には、とある「秘密の仕掛け」があります。 ※1:「モーツァルトの子守唄」と呼ばれている作品については、近年は「実はモーツァルトの作品ではなかった」とされています。  Lulla Music 4:ざわざわモンスター  Tr. 11:ブラームス: 子守歌 Op.49-4