「渋沢栄一 ―日本のインフラを創った民間経済の巨人」を読んで
東京商工会議所への加入手続きを進めている最中であり、2024年7月に発行される新一万円札の肖像となっていることもあり、渋沢栄一関する本を読んでみました。
読んだ本はこちら
渋沢栄一 ――日本のインフラを創った民間経済の巨人 (ちくま新書)
生涯、渋沢栄一が設立に関わったのは、銀行をはじめ会社・団体は500にも及ぶそうです。
企業のブレーンとして主に活動をしていたのが興味を引きました。
財閥を作り莫大な資産を築くことができたにもかかわらずです。
何故そうだったか、「論語と算盤」が基本となる考え方だったからです。
論語は古代中国の孔子の言葉がまとめられた道徳集であり、算盤とは商業を表します。
資本主義を追求した商業の発展だけでは社会が成り立たないとし、道徳的な考えを合わせて、バランスよく商業を発展させるといった考え方です。
修正資本主義を連想させます。
私なりに渋沢栄一の行動や能力に関して書き出してみます。
良いものは積極的に取り入れようとする
先見の明がある
新規事業を発案する発案力・企画力がある
有力者を味方につけ人脈作りに長けている
才能ある人材を見つけ登用するという人材登用力が高い
リーダーシップ、マネジメント力がある
資金を集めるのがうまい
社会全体のバランスを考え社会福祉・公益にも力を入れた
挙げればきりがないですが、偉人と言われるだけあります。
今まで財界人が紙幣に登場しない理由は、士農工商時代からの商人の格付けが低った名残があるからと言われています。
今回は以上となりますが、新一万円札の肖像となることで知名度が上がるとともに、第二の渋沢栄一が現れることを期待したいと思います。