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睡眠が人生のカギを握る?!子供の睡眠障害について考える
皆さんこんにちは。
今日も少し健康について考えていきたいと思います。
眠りは人生の1/3をも占めるともいわれていますよね。
今回はお子さんの睡眠について考えていきたいと思います。
子供の成長と睡眠についてどんな関係があるのか、
早速まとめていきたいと思います!
日本の子どもの睡眠時間は世界一短い?!
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日本は世界的にも最も睡眠時間が短い国の一つであることは
皆様はご存じでしょうか?
今や日本の3歳児は、夜10時を過ぎても起きているのは50%を超えているそうです。(2000年日本小児保健協会調査)
日本の子どもは韓国とともに世界一夜更かしです。
1から2歳の日本や韓国の子どもは、夜10時頃寝つくのが多く、一方同じ先進国のアメリカでは8時頃が一番多いのです。アメリカでは睡眠時間も11時間と長いです。
両親共働きで働いている家庭ではお母さんの労働時間が長いほど22時以降に就床する子どもの割合が多いというデータもあるようです。
子供の寝かしつけに悩む親は多い
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働いて帰ってからの子供の寝かしつけは、気苦労の多い大変なお仕事。
眠そうにしているからと布団に連れて行っても、寝かしつけようと試みた途端大泣きなんてことも。
寝かしつけに時間がかかり、暗がりでやりたいこともできず、何より自分の判断で終わらせられない…。
特に「寝かしつけをした後にやりたいことがある」「残りの仕事を片づけたい」など予定がある日は、時間ばかりが過ぎる寝かしつけの時間にイライラしてしまうことも多くの親御さんの悩みでもあると思います。
親にとっては大変なタスクでありながらも
子供の睡眠は子供の成長には欠かせないものなので、
今回は睡眠と子供の発達についてまとめていきたいと思います。
記事の最後の方に寝かしつけの対処法もまとめていこうと思いますので参考にしてみてください。
睡眠時間が短いと心配されるのが脳の発達
4~6歳で、脳の重量は大人の約95%になるともいわれています。
そしてその脳の発達は寝ている間に行われます。
ですので、0~5歳の睡眠は健やかな脳の発達のために極めて重要だといわれています。
睡眠をとることによって、幼児期に起こる脳の発達(特に記憶、神経系の発達)や情緒の安定(ホルモンバランスの変化)を促し、また日中の活動の質が高まって身体の発達も促します。
脳の発達は3段階
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人間の脳は、大きく分けて3つのステップを踏んで発達していきます。
初めに発達するのは、「からだの脳」です。生まれてから5歳くらいまでの間に、「寝る、起きる、食べる、体を動かして危険から身を守る」といった人間の生存にまつわる機能、原始的な機能が発達します。
次に、「からだの脳」と一部並行しながら、「話す、考える、思った通りに体を動かす」といった「おりこうさんの脳」が小中学校段階の時期を中心に発達します。
最後に、10~18歳ごろにかけて、人間ならではの最も高度な機能である、論理的思考や感情の統制といった「こころの脳」が発達します。
①「からだの脳」(0~5歳に育つ)
朝に目覚めて日中活動し、夜に眠るという「体内時計」ができる。
⇒赤ちゃんはこの体内時計が完成していないので、夜間の睡眠だけでなく、昼間の睡眠も十分にとることで「からだの脳」の形成を行っています。
「食欲」がわいてくる。
⇒「からだの脳」が育つと、胃の中が空っぽであることを察知し「食べろ!」という指令を出せるようになります。つまり、しっかりと食べることができる子を育てることにつながります。
体を動かすことができるようになる。
⇒「からだの脳」の働きにより、赤ちゃんは首がすわるようになり、寝返り、おすわり、はいはい、つかまり立ちを経て、歩き、走り回れるようになります。
②「おりこうさん脳」(1~18歳に育つ)
言葉を獲得する。
⇒1歳くらいには「マンマ」などの言葉らしきものを話し始め、2歳くらいには「ママ、だっこ」などの二語文、3歳くらいには助詞を使った簡単な会話をするようになります。
手指の微細運動を発達させる。
⇒楽器を弾いたり、物を作ったり、狙ったところにボールを投げたり、蹴ったりするときに必要となる体の細かい動きを担います。
知識をため込む。
⇒学んだ知識や情報をため込んで、必要なときに引き出して使います。
③「こころの脳」(10歳以降に育つ)
感情を安定させる。
⇒0~5歳の頃は、「嫌と感じたら嫌がる」「食べたいと感じたら食べる」のように、感情に正直に生きていますが、「こころの脳」が育ってくると、その感情がコントロールできるようになります。
論理的に考える。
⇒習得した知識と知識をつなげることができるようになり、「○○だから△△で、だから□□になるわけだ」のように考えられるようになります。
睡眠時間が短い子どもは海馬が小さい
子どもの脳の発達において、十分な睡眠は非常に重要であることが分かっています。
特に記憶の形成に関わる海馬と呼ばれる領域は、私たちが何かを覚える上で非常に重要で、脳の中でも極めて重要な働きをしています。
夜更かしが続く、睡眠時間が短い子どもたちは、睡眠時間が長い子どもたちよりも、海馬の体積が萎縮して小さいということが近年では明らかになっているようです。
なぜそうなるかというと、短時間睡眠が体に大きなストレスをかけてしまうからだと考えられています。過度なストレスが、海馬の中で神経細胞が新しく生まれる働きを抑えてしまうのです。
海馬の機能低下は、記憶力だけでなく将来の学業成績にも影響を及ぼすといわれています。
子供の望ましい睡眠時間
以下では各期間での適切な睡眠時間をまとめています。
●0〜3ヶ月 14〜17時間
●4〜11ヶ月 12〜15時間
●1〜2歳 11〜14時間
●3〜5歳 10〜13時間
●6〜13歳 9〜11時間
●14〜17歳 8〜10時間
●18〜25歳 7〜9時間
子供の睡眠障害
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財団法人日本小児保健協会が実施した調査によると、
「夜10時以降に就寝する子ども」の割合は、1歳6ヶ月・2歳・3歳で半数を超えており、子どもの生活時間の夜型化の実態が明らかになってきました。
■子どもの夜型化の原因
子どもの夜型化は、
夜にテレビやスマホなどの光を浴びること、
また保護者の生活習慣が夜型であることなどが子どもにも影響を来していると考えられています。
睡眠リズムは体内時計で作られます。体内時計は、朝、太陽の光が目に入ることでリセットされ、リズムを刻み始めます。それから14~16時間くらいたつと、睡眠に関係するホルモン「メラトニン」が分泌され、眠くなります。ですが、子どもが夜にテレビやスマホなどの光を浴びるとそのリズムが乱れてしまいます。
■子どもの夜型化に伴うリスク
・「睡眠時無呼吸症候群」(SAS)は、大人の睡眠障害として広く知られていますが、子どもにも起こる症状です。
子どもの場合の主な原因は扁桃肥大で、夜間のいびきや無呼吸、起床時の不機嫌などが見られます。睡眠の質が悪くなると成長ホルモンの分泌が少なくなるため、低身長になるなどの悪影響が表れます。
・生活が夜型化してしまっている子どもは多く、いわゆる夜型で、睡眠や日中の生活に影響が出てくると「睡眠・覚醒相後退障害」と診断されます。
10代~20代前半で夜型になる傾向が強くなるといわれています。
・睡眠不足は、成長の遅れや食欲不振・注意や集中力の低下・眠気・易疲労感などをもたらします。子どもの場合、眠気をうまく意識することができずに、イライラ・多動・衝動行為などとしてみられることも少なくありません。また睡眠不足は将来の肥満の危険因子になることも示されています。
子供の睡眠障害をなくす寝かしつけの習慣
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子どもは「同じ時間に眠り同じ時間に起きる」
というように生活リズムを整えてあげることで、身体が寝る時間を覚え、
スムーズな眠りにつくことができます。
そのため、毎日寝る時間や起きる時間がバラバラだと、
寝る時間を身体が覚えづらくなってしまうのです。
また、寝る直前の遅い時間に食事をとる、寝るギリギリまで全力で遊んでいるというのも眠りづらくなる原因です。
寝る前までに、体も心もゆったりと過ごすような生活リズムを整えてみましょう。
大人が立ち去る合図を決める
家族の楽しい空間から一人で部屋に行くのに後ろ髪を引かれる子どもも多く寂しい気持ちになってしまうこともあるかと思います。
そんな時は、寝る時間になったらママやパパも一緒に子どもが寝る部屋へ行ってあげましょう。
子どもがお布団に入ったら、そばで見守りながら小さな声で少し話したり、優しくトントンしてあげたり、抱きしめてあげると子供も安心感をえられます。
ただし、眠るまでの寝かしつけは行わず、ママやパパが立ち去る合図を決めておくことが大切です。例えば「お休み」を言ったら立ち去る、電気を消したら立ち去るなどです。
合図を決めておけば、それまではママやパパがいてくれるという安心感に加え、「合図があったら一人で寝るんだ」と納得をして寝るようになります。いきなり一人寝するのは難しいという場合は、子どもの寝る部屋まで行き、眠るまでの環境を整えてあげるのもおすすめです。
今回は子供の睡眠障害についてまとめてみました!
脳の発達はお子さんのその後の人生に関わる大きな問題ですので、「早寝、早起き、朝ごはん」の習慣をぜひ取り入れてみてください。
寝かしつけにストレスを抱えないように家族の協力もとっても大切です!
では、今回はこの辺で。
皆さんの毎日が健康でありますように!