【社会科】会社は誰のためにあるのか?会社に関わるいろいろな人たち。
どうも。いかたこです。
中学校で社会科の教員をしています。
授業がより楽しくなるアイデア(授業のタネ)を発信しています。
今回のテーマは、株式会社です。
株式会社は、最も代表的な会社の形態です。日本でも多くの会社が株式会社になっています。
公民の教科書でも、株式会社は大きく取り上げられています。
私は、株式会社のしくみについての授業をする時、
「会社(株式会社)は誰のためにあるのか?」
という問いかけをしています。
皆さんは、会社は誰のためにあると思いますか?
ぜひ考えてみてください。
「会社は誰のためにあるのか?」と生徒に問いかけると、いろいろな意見が出てきます。
・社長のため
・社員のため
・顧客(お客さん)のため
・株主のため
など
株式会社のしくみから考えてみましょう。
株式会社では、株主が会社を所有し、取締役などが会社を経営しています。
会社の所有者が株主であり、会社の利益が株主の利益につながるため、株式会社は株主のためにあると言うことができます。
では、社員のため、顧客のためという答えは間違いでしょうか?
これらを間違いとしてしまうのは、違うような気もします。
雇用を生み、労働環境を整えることは社員のためになることです。
また、より良い商品やサービスを生産し、社会に貢献することは顧客のためになることです。
授業では、このような話から企業の社会的責任(CSR)の説明へとつなげていきます。
株式会社の授業では、主にそのしくみを説明します。そのため、会社と株主との関係だけに焦点が当たってしまいます。
ですが、会社について考える上では、社員や顧客など欠かせない人々がたくさんいるんだと思います。
だからこそ、ただ株式会社のしくみを説明するだけでなく、このような会社に関わる人々ことも授業で取り上げる必要があるはずです!
この問いが、会社について考えるきかっけになれたらうれしいです。(^○^)
今回の授業のタネはここまでです。最後までご覧いただきありがとうございました。
これからも授業のタネを発信していきます。お楽しみに。
(参考資料)
独立行政法人経済産業研究所
ディベート経済 会社は誰のものか 小林 慶一郎
https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/debate/01.html(最終閲覧日2023年4月22日)