夢との攻防戦。夢はおかしなくらいがちょうどいい。
いつもより騒がしい教室。
数十人の生徒の前で授業をする。
でも、誰も私を見ていない。
生徒たちが自分勝手に立ち歩き、ルールを守らない。
授業の秩序が崩壊していく。
それでも、自分の声が生徒に届かない。
そんな夢を見ることがある。
疲れがたまってくると、眠っている時の夢が妙にリアルになる。
夢にありがちな不思議な設定がそこにはない。
実際にありそうな状況だから頭が混乱する。
そして、だんだんと夢と現実の区別がつかなくなってくる。
こうなると、いよいよ休まないといけないなと感じる。
以前は、リアルな夢というのも、正夢みたいで憧れていた。
自分が見た夢と現実世界がつながる。物語の主人公になったみたいで格好良いと思っていた。
でも実際は、現実的過ぎる夢はつらい。
夢を夢と認識できなくなると、夢でのダメージがそのまま心に残る。
たとえ怖い夢であっても、魔王が攻めてきたり、ゾンビが追いかけてきたり、ファンタジーな夢がいい。
夢に夢がないのは、やめてほしい。
夢と現実は分けたい派なのだ。
まして、仕事の夢なんて現実を突きつけ過ぎている。
いつもなら、夢と現実で不可侵条約を結んでいるため、お互いが干渉し合うことはない。
でも時々、現実がそれを破って侵攻してくることがある。
さて、どうしたものか。
心身ともに疲れている時、私にできるのは睡眠しかない。
たくさん眠って、自分が回復するのをひたすら待つ。
もちろん、睡眠以外にもリフレッシュする方法はある。
自分の好きなこと、楽しいと思うことをすればいい。
趣味に没頭すれば、回復できるかもしれない。
でも、この状態では何もやる気が起きない。
散歩にすら行く気にならない。
とはいえ、睡眠にもリスクが伴う。
眠れば夢を見る可能性がある。
冒頭のような夢を見た後は、眠る前よりもっと気持ちが沈んでしまう。
というわけで、自分と夢との攻防戦が始まる。
ここでは、自分を信じて戦うことが大切。
気持ちが多少沈んでも、十分な睡眠をとることが大事。
少し回復すれば、好きなことをする気になる。
「肉を切らせて骨を断つ」とは、このことかもしれない。
時間が経って、自分が回復するのを待つ。
今の自分には、それを待てるだけの時間(休暇)が用意されているので、やっぱりそこはありがたい。
今日は、瞬間移動の能力を学校で披露するという夢を見た。
舞台は仕事場だが、やっていることが現実離れしているので、まだ夢がある。
少しずつ回復しているのを感じることができた。
夢はおかしなくらいがちょうどいい。