【英語科】Yes / No の割合を予想して質問をつくる ”Have you ever ゲーム”
こんにちは。いかたこです。
中学校の教員をしています。
noteでは、授業がより楽しくなるアイデア(授業のタネ)を発信しています。
今回の授業のタネは、Have you ever ゲームです。
このゲームは、以前、特別支援学級の英語科の担当をしていた時に思い付いたものです。
現在完了形で学習する " Have you ever ~? "(今までに~したことがありますか?)を使って行うゲームです。
楽しみながら英作文に取り組んでほしい!
いろいろな単語や表現にふれてほしい!
そんな時におすすめのゲームです。
以下では、Have you ever ゲームの内容を説明しています。
よろしければ、最後までご覧ください。
Have you ever ゲーム
ルール説明
質問者が、" Have you ever ~? "(今までに~したことがありますか?)と、複数人の回答者に質問し、Yes / No の割合が半々になることを目指すゲームです。
例えば、
Have you ever been abroad ?
(今までに海外に行ったことがありますか?)
回答者にこのような質問をして、Yes / No の回答が半々になれば狙い通りといった感じです。(画像1)
Yes / No が半々だから何だと言われると何もありません。(^0^;)
でも、ただ単に「自由に作文してみましょう!」とするよりも、ゲーム性があって生徒も楽しめます。
進め方
このゲームは、グループワークを想定しています。
① 各自で ” Have you ever ~? ” の質問を考える。
② 1人ずつ質問者となり、回答者(他の生徒)に質問する。
③ 回答者は質問に対して、Yes / No で答える。
慣れてきたら、回答者は Yes / No で答えるだけではなく、情報を1つ追加できるようにするといいかもしれません。
例えば、
Have you ever been abroad ?
(今までに海外に行ったことがありますか?)
Yes , I have . I have been to America .
(はい、あります。私はアメリカに行ったことがあります。)
質問に対して、ただ Yes / No で答えるだけでなく、情報を追加して話すことで、会話の練習にもなります。
ちなみに、1グループが4人など偶数だった場合、回答者が奇数になってしまい、Yes / No の割合が半々になることはありません。(画像2)
その場合は、質問者が、自分の回答も含めて、Yes / No が半々になることを目指すというのもおもしろいと思います。(画像3)
グループから全体へ
このゲームは、基本的にはグループワークを想定していますが、自分の考えた質問をクラス全体に投げかけることもできます。
ICTを活用すれば、クラスメイト全員にリアルタイムでアンケートをとることができます。
グループごとに ” Have you ever ~? ” の質問を考え、クラス全体でアンケートをとった結果、Yes / No の割合が半々に一番近かったグループが優勝などとしてみてもおもしろいかもしれません。
生徒のICT活用の練習にもなりますし。
まとめ
Have you ever ゲームでは、現在完了形を使った英作文の練習にゲーム性を持たせてみました。
習った文法を使って、自由に英作文をしなさいと言われると、私のような面倒くさがり屋は、知っている単語や表現のみを用いて、ただ課題をこなすことだけに専念してしまいます。
私が中学生の時は、「” want to be ” を使って、自分のなりたい職業について英語で作文しなさい」という課題がよく出されていました。
当時なりたかった職業の英単語を調べるのが面倒だった私は、テニス経験もないのに、” a tennis player " を多用していました(笑)。
難しい単語や表現は使わず、正確に文をつくる。この力はもちろん大切です!
ですが、言語活動としては、相手にこういうことを伝えたい、聞きたいという思いがあり、そこから単語や表現を選んでいくのが自然なのかなと思います。
Have you ever ゲームでは、Yes / No の割合を半々にするという目的を持たせることで、生徒はまずどのような質問をしたらいいだろうと考えます。そして、質問したいことを英語で表現するために、必要な単語や表現を選んでいきます。
試行錯誤する中で、新しい単語や表現に出会うことができるのではないでしょうか。
このゲームの形式は、” Have you ever ~? " 以外でも、多くの文法利用できると思います。
授業をより良く、より楽しくするためのアイデアとして、取り入れていただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
今後も授業のタネを発信していきます。お楽しみに。