【社会科】食べ物から世界を見つめる。食材マインドマップ。
どうも。いかたこです。
中学校で社会科の教員をしています。
noteでは、授業がより楽しくなるアイデア(授業のタネ)を発信しています。
皆さんは、日本の有名な食べ物(料理)といえば、何を思い浮かべますか?寿司、天ぷらなどいろいろありますね。
では、アメリカの有名な食べ物といえば、どうでしょう?ハンバーガー、ホットドッグなどでしょうか。
このように、それぞれの国にはその国や地域を象徴するような食べ物があります。
そして、これら食べ物からは、その土地ではどのような食材がとれるのかを連想できます。
例えば、日本の寿司からは、日本では米や魚がよくとれることを連想できます。
食べ物からその国の特徴をイメージし、他の国や地域の特徴と関連付けながら理解するために、食材マインドマップという授業のタネを作ってみました。
以下では、詳しい内容を説明しています。
よろしければ、最後までご覧ください。
目標
・食べ物からその国の特徴を連想する。
・それぞれの国や地域の共通点を見つける。
作業内容
それぞれの国のイメージをマインドマップのようにして広げていきます。
まずは、中心に国名を書きます。今回は、イタリアを例にします。
次に、国名の周りにその国といえばの食べ物を書きます。(画像1)
そして、食べ物の周りに、その材料を書きます。(画像2)
これによって、その国を特徴づけるような、よく作られている食材を見つけることができます。
※材料はたくさんある場合は全て書くと疲れるので、主要なものを書いていきます。
作業したものをためておくと、同じ材料を使っている国が出てくると思います。それが国どうしの共通点になります。
授業の流れ
授業の流れは、パート1、パート2に分かれています。
○パート1
今回は、ヨーロッパ州の授業を例にします。
まず、ヨーロッパの国をいくつか選びます。各グループで担当を決めてもいいかもしれません。説明では、イタリアで考えていきます。
次に、作業内容のところで示したように、それぞれの国のイメージを広げていきます。(画像2)
作ったものはクラス全体で共有し、そのクラスの財産として残しておきます。
パート2で使います!
○パート2
他の地域の学習でも同じような作業を続けていきます。すると、それぞれの国や地域の共通点が見えて来ると思います。
例えば、チリのイメージを広げてみます。(画像4)
チリの有名な食べ物について全然知らなかったのですが、調べてみるとたくさん出てきました。
トマト、オリーブ、小麦が使われているのは、イタリアの特徴と同じですね。特に、オリーブは地中海性気候の代表的な農作物なので、2つの国は気候が似ているのかなと共通点を見つけることができます。
実際、チリは南北に長い国なのでいろいろな気候に分かれています。その中には地中海性気候もあります。
まとめ
私が個人的に驚いたのは、インドと韓国の共通点です。インドと韓国の料理には、多くの香辛料が使われています。
インドでは暑い環境の中で、食欲を増進するためというのが香辛料を入れる理由の1つだそうです。一方で、韓国では寒い環境の中で、体を温めるためというのが香辛料を入れる理由の1つだそうです。
人は暑くても寒くても、辛さを求めるんだと新しい発見がありました。
辛いのが苦手な私は、ちょうどいい気候で暮らしたいです。(^◇^;)
世界の地理というと、どうしても遠くのことに思えてしまいます。ですが、食べ物からその国の特徴を理解し、国どうしの共通点を見つけることで楽しみながら学習できると思います。
今回の授業のタネはここまでです。最後までご覧いただきありがとうございました。
これからも授業のタネを発信していきます。お楽しみに。
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