【社会科】法律ができるまで。RADWIMPSの曲から考える。
どうも。いかたこです。
中学校で社会科の教員をしています。
授業がより楽しくなるアイデア(授業のタネ)を発信しています。
今回のテーマは、法律ができるまでです。
法案が国会に提出され、審議を経て成立するまでの過程を学習します。
今回の授業のタネでは、RADWIMPSのマニフェストという曲を使用します。
恋人への想いを、「僕が総理大臣になったら」とマニフェストのように表現した歌詞が印象的な曲です。
私もとても好きな曲です。この曲の冒頭にこんな歌詞があります。
では、もしこの歌詞のように、国民一人ひとりから1円ずつ集めて一億円の結婚式をするために、内閣総理大臣が「一億円の結婚式法」をつくろうとすれば、その法律は成立するのでしょうか?
この問いを通して、法律の成立過程の理解を深めるとともに、なぜそのような過程が必要なのかについて考えていきます。
よろしければ、最後までご覧ください。
問い
もし、内閣総理大臣がこの歌詞を再現するために、「一億円の結婚式法」をつくろうとしたら、その法律は成立するのだろうか?
生徒の意見
成立するという意見
・与党が多くの議席を持っていれば、国会でも通る。
・今までも違憲の法律はあったし、成立するだけなら可能かも。
・国民のメリットを証明できれば、国民も納得すると思う。
など
成立しないという意見
・野党からの批判もあり、国会の審議で通らない。
・国民のお金で結婚式をするなんて、憲法に違反しそう。
・国民からの反発が多くなるからムリだと思う。
など
授業の流れ
① RADWIMPSのマニフェストを流す
② 冒頭の歌詞をスライドで表示する
③ 問いを表示(板書)する
④ 生徒たちで考える
⑤ 意見の共有・まとめ
目標
この問いの目標は、法律の成立過程を理解すること、そして法律の成立において、そのような過程を経る意義について考えることです。
法律の成立過程には、委員会・公聴会や、衆議院の優越などの複雑なしくみが多くあります。
そしてそれは、慎重に検討しながら法律をつくっていく上で、とても大切なことです。
一方で、「一億円の結婚式法」ほどではないですが、特定の人たちにとって「悪法」と思えてしまうような法律が成立してしまうことも事実です。
自分たちが選んだ国の代表者たちが、どのように法律をつくっているのか、その法律とどのように向き合っていけばいいのか、考えるきかっけになってもらえればと思います。
まとめ
今回は、RADWIMPSのマニフェストから授業をつくってみました。
音楽の歌詞を現実に当てはめて考えるというのは、もしかしたらナンセンスなことなのかもしれません。
でも、歌詞という身近なものから、社会のしくみについて興味を持ってもらえたらと思います。
私としては、自分の好きな曲を授業で流すことができたので、とても楽しかったです。(^o^)
あれ、これって自己満足なだけ・・・??(^◇^;)
こんな感じに多少の自己満足も取り入れながら、これからも授業のタネをつくっていきます!
最後までご覧いただきありがとうございました。