【詩の朗読】自分勝手な意識の中で

【詩の朗読】自分勝手な意識の中で

いかたこ
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詩人の菅原敏さんに憧れて、以前書いた「自分勝手な意識の中で」という詩を朗読してみました。よろしければお聴きください。

※部屋の環境音や、口の開閉の音、唾を飲み込む音が含まれています。苦手な方はご注意ください。


【詩】自分勝手な意識の中で

雪が降ると眼鏡を外す
みんな同じに見えないから
「冬の日は
それまでの日々の答え合わせ
傾かないで頭を捻る」


その人は横断歩道を手を上げて渡る
その人は水溜まりを長靴で歩く
その人は冬の匂いが好きだと言った
気持ちに素直になれるから


冬の朝は布団にくるまって
大切な人を想像する
毛布を掴んで抱きしめて
唇をつくってキスをする
見えた雪を冷たく感じる
自分勝手な意識の中で

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