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97 『彩りと日常』スタエフ更新しました

97 『彩りと日常』スタエフ更新しました

昨日Xのスペースでお話ししたことと被るのですが、スタエフも更新しています。

5日前に収録してるので、
「スキ」の数が150と言ってるのですけれど、現在はまさかの170超!

読んでいただいた方、
ありがとうございます🙏✨✨

たくさんの想いについて語っています。
良ければお聞きください。

スキ、フォロー、コメント嬉しいです!

96 あとがき『彩りと日常』

96 あとがき『彩りと日常』

初めての物語作品を書き終えた。

4話構成で主人公がそれぞれ異なる。
最後の話には主人公が2人。
合計5人の思考を頭の中で再現した。

彼らはわたしの一部であり、 わたしではない。
この不思議な感覚。

わたしは昔、 この感覚を感じたことがある。

それこそ演劇部で舞台に立っている時。

自分とは違う誰かを自分にインストールしてきた。
高校生だったわたしには、 到底理解し難い人物も演じてきた

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彩りと日常 第三話

彩りと日常 第三話

第三話 「シルバーマジック」

「ドサッ・・・ドサッ・・・」
この仕事を始めて、この瞬間が1番嫌いだ。
湿り気のある空気と共に、食材の匂いが鼻をつく。
「残さないで。と、いつも言っているのに……」
ゴミ箱の中には、ほうれん草のソテー、白身魚のフライ、白米、といった給食の残飯がそれぞれの色彩を放ち、主張し合う。
つい45分前まで生徒の食事として、最新の注意を払って提供されていた調理済みの食材たち。

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彩りと日常 第二話

彩りと日常 第二話

第二話 ブラウンベージュ
「だから、しないってば!」

駅前のスクランブル交差点の真ん中近く、私はスマホ越しに大きな声をあげた。

反応して、行き交う人たちの視線が私に集まるのを感じる。思わず点滅している信号の横を足早に通り抜けた。

……はずかしい。

手元のスマホが気に掛かる。
いつの間にか、耳から通話中のスマホを遠ざけてしまっていた。母親が言いたいことは、聞かなくてもわかっている。

でもこ

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彩りと日常 第一話

彩りと日常 第一話

【あらすじ】
学校現場は教師と児童、生徒だけで構成されているわけではない。

現場を支える多くの大人があってこそ、成り立っている。

学校を舞台とした話は数多くあるが、スポットがなかなか当たらない大人たちがいる。彼らにスポットライトをあてることで、違う角度から、「学校という日常」を感じられる短編4部作

第一話 「マーブルオレンジ」
16時半になると、はじめる仕事がある。
校舎の見回りと、カギ閉め

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