
【映画】ところで・・・私は誰なんだ?『ファーザー(The Father)』レビュー
自宅に見知らぬ人がいる。家族が違う顔。家族がおかしなことを言っている。気づいたら時間が経っている。そんな不思議な経験してみませんか?
どうもくらひろです。
最近映画見てないなと思い久々に見ました。アマプラですが・・・
今回見たのは『ファーザー(The Father)』
個人的に大当たりでした。
演技・カメラ・伏線などがすばらしい。
オチなし系なのでスッキリしない感じで終わるので苦手な人は注意です。
ファーザー(The Father)とは
2020年のイギリス・フランス・アメリカのドラマ映画。劇作家フローリアン・ゼレールの映画監督デビュー作であり、出演はアンソニー・ホプキンスとオリヴィア・コールマンなど。原作はゼレールが2012年に発表した戯曲『Le Père 父』。認知症によって過去の記憶と目の前の現実の境界線が曖昧になっていく高齢男性を描いている。
本作は批評家から絶賛され、特にホプキンスの演技に対して惜しみない賞賛が送られている。 また、第93回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、このうち主演男優賞(アンソニー・ホプキンス)と脚色賞を受賞した。
つまり認知症の方の視点の映画です。
あらすじなどを見て気づかれる方も多そうです。
レビュー
認知症の世界を細かに丁寧に描かれています。
それを追体験できるような構成になっているのも面白い。
認知症の方を外から見た映画は多かれど、認知症視点の映画は珍しいのではないだろうか。
教養としても良いものになっていると思う。
見ていて思ったのはマジで混乱する。
登場人物は決して多くなく、主要人物は3人しかいないのだがそれでも混乱する。
実際に見て確認してほしいのだが、カットが変わるごとに別世界に迷い込んだよう。
まさに認知症の世界といったところか。
予備知識がないと更に混乱するかもしれないので軽く認知症について、目を通してから見ることをおすすめする。
最後まで見ても、どの場面がどれだっけ?となりもう一度見たくなる。
吹き替えが主人公を柴田秀勝さん、娘のアン役を松本梨香さんなのでそっちも気になる。
こういうの苦手な人はとことん苦手で好きな人は好きという、人を分ける作品ではあるが一度みてほしい。
誰もが主人公の立場になるかもしれないから。