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脂質異常SHOW
暑くなったり少し冷えたり、カラッと晴れたり大雨が降ったり、天気の神様に翻弄される毎日ですが、皆さまいかがお過ごしだろうか。
私は昨日、ちょっぴりショッキングな出来事があり、ちょっと泣いた。
しかし、それでもなんとかこの出来事をポジティブなエネルギーとして消化するため、あえて書いてみようと思う。
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雨の中、健康診断の結果を受け取りに行った。
まあ、去年も視力が落ちたくらいでなんともなかったし、今年も問題無いだろうと鷹を括っていた。
土曜日の内科は混雑していて、なかなか呼ばれなかった。
結果だけサクッと受け取って帰りたかったのだが、それなりの時間を待合室で本を読みながら過ごした。
しばらくしてから名前が呼ばれ、診察室へ。
気楽な気持ちで入ったものの、先生から言われた一言で、私の期待は呆気なく打ち砕かれた。
「コレステロール値が高いです。」
どわ〜〜!!なんだって〜〜?!?!
体にギュッと力が入るのがわかった。
「そ、そうですか…ちなみに…基準値より、どれくらい超えてます…?(震え声)」
「数値としては20くらいオーバーしてますね。」
に、にじゅう?え、え、待って。私死ぬん?
落ち着け落ち着け。そんな訳あるか。
2年ほど前にもコレステロールで引っかかったことがあるけれど、無事基準値に戻すことが出来たし、今こうして生きているではないか。
一旦冷静になろう…!
「食事に気をつけて、運動を増やしてみて下さい。遺伝や体質だったり、女性だと特に生理やホルモンの関係で数値が上がりやすい人もいますが、3ヶ月ほどで下がる人は下がりますよ。」
「わ、わかりました…また秋頃に測りにきます…」
先生に哀愁漂う背中を向け、私はトボトボと病院を後にしたのだった。
またか…。
私は過去に1度、コレステロール値で引っかかった経験があった。
その時も今も、婦人科の薬を飲んでいた。
私は生理痛がとても重いため、薬が欠かせないのだ。
しかし、薄々感じていたことがあった。
それは、今の食事が本当に自分に合っているのか、ということ。
様々な本を読んで知識を身につけたつもりだったが、結局1番大切なのは、自分に合っているかどうかなのではないか。
いくら有名な健康法でも、身体にいいという食べ物でも、アレルギーや体質的にそれが適さない人もいる。
私は再び、生活習慣を見直すべき時に来ているのではないのか。
健康診断結果の紙には、「脂質異常症」のハンコが押されていた。
そんなハンコあるのかよ。クソが。
なんて思いつつ、以前の記憶を呼び起こす。
そういえば、前回引っかかった時は、割と好き勝手食べていたし、これといった運動もしていなかったはずだ。
その時はたしか、食生活を大きく変えたんだ。
魚と野菜を増やして、油ものや甘いものは控えめにした。
そうするうちに、するすると数値は下がっていったのだった。
ここ最近は、白砂糖、小麦粉、乳製品、添加物に気をつけるあまり、脂質の摂りすぎにはあまり目を向けていなかったことにハッとした。
確かにここ数ヶ月、肉をたくさん食べ、バターを食べ、揚げ物を食べていた。
ああ…そりゃあ脂質異常にもなるわな…。
ヘコんだ。
健康ヲタクを自称しておきながら、私は脂質異常症なのだ。
もしかすると遺伝や体質、もしくは薬による影響もあるのかもしれないが、去年は正常値だったし、過去にもきちんと正常値に戻すことができた実績がある。
ということは、食事や運動で、数値が下がる見込みは大いにあるだろう、そう思った。
糖質制限ばかりが注目を浴びているが、脂質の取りすぎも大きな問題なのだと再認識せざるを得ない。
脂質は確かに血糖値を上げないから、肥満には直結しない。
しかし、脂質異常症になると、確実に動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高めることになってしまう。
若いから大丈夫、ではない。
20代、30代でも心疾患に罹ることはあるのだ。
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健康診断の結果を受け取り、ショックを受けた私ではあったが、ひとまず今年の健康診断自体は終えたわけで、どこかスッキリとした気持ちもあった。
そしてこの日は、結果がどうであれ好きなものを食べると決めていた。
仕事が休みの母と合流し、ネパールカレーを食べに行く。
待ち合わせ場所から手を振る母を見つけるや否や、うっかり涙が出てきた。
「コレステロール値引っかかっちゃったよ〜」
24歳にもなって、しかも外で、親の前で泣く情けない娘。
でも、こうして弱音を吐ける人がそばにいてくれて良かったなと思った。母に感謝である。
今日は、何も制限せずに好きなものを食べる。
明日からは、健康を意識した美味しいものを食べる。そう決めた。
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ちゃっかりテイクアウトも
毎年健康診断を受けている方々は、コレステロールには2種類あるのはご存知だろう。
悪玉コレステロールと善玉コレステロールだ。嬉しいことに、善玉コレステロールは去年よりもかなり増えていた。
悪玉コレステロールが高いことに目が行きがちだが、善玉コレステロールが低いこともあまりよろしくはない。
悪玉コレステロール÷善玉コレステロールの値が2.0を超えると、コレステロールの蓄積が増えて動脈硬化が疑われる状態、ということになるらしい。
恐る恐る計算すると、1.8という結果になった。
ギリギリセーフだが、悪玉コレステロール値はやはり正常値まで下げたいところである。
さらに驚いたのが、去年の数値で計算したところ、どちらも正常値だった割に、2.0という結果だった。
善玉コレステロールが低かったことがわかる。
今年は糖質過多には非常に気をつけていたので、血糖値は非常に優等生的数値であった。
貧血も肝機能も尿蛋白もBMIも問題なし。
身長はなぜか数ミリメートル伸びていた。
そんなこんなで、私の健康診断は幕を下ろした。
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結果を突きつけられた後、たらふく好きなものを食べた訳だが「最後の晩餐」なんて言葉は使わない。
厳しい食事制限が始まる…とも思わない。
私は食事を心から楽しみながら、コレステロール値を下げていこうと思っている。
幸いにも、私は好き嫌いが殆ど無い。
悪玉コレステロールを下げる効果のある野菜も、海藻も、きのこ類も、大豆製品も、好物である。
これまで動物性タンパク質に重きを置いて肉やバターを積極的に食べてきたが、これは少し控えることにしよう。
代わりに、植物性タンパク質、食物繊維の多い食事を増やしてみる。
血糖値は全く問題が無かったので、減らしていた糖質を少しばかり増やして、その分脂質を減らそう。
明日はさっそく、十割そばにきゅうり、トマト、わかめ、きのこを乗せて、さっぱりと頂こうと思っている。
ついでに、茄子の煮浸しも作ろうか。
ドリンクは豆乳に、きなこと、少しの甘味料を入れてタンパク質を補給だ。
料理は大好きなので、この際、脂質控えめで美味しい料理を開拓しようではないか。
そう思い、手始めに昆布を買ってきた。
私は恥ずかしながら、ここ数年出汁を取る、という行為をしていなかった。
明日は自分のために、丁寧に昆布とかつお出汁を取り、新しい食習慣の初めの日を、祝いたいと思う。
約3ヶ月後くらい、秋になったらまた、採血しに内科へ行こうと思っている。
涼しくなるにつれて運動もしやすくなるだろうし、そちらも少しずつ習慣化していけたらいいなとも思う。
私にあった食事とは、運動習慣とは何か。
それを見つける旅に出よう。
そうして、私のコレステロール値が下がるまでの物語、脂質異常SHOWが開幕したのであった。乞うご期待。