24歳、何を食う#19「どんな自分も愛せますように」
転職して初めての休日が雨模様で、少し切ない。
休日の朝は、やっぱりからりと晴れている方が嬉しい。
ただ雨というだけでなんだかネガティブになってしまうので、寒い季節の雨は苦手だ。
案の定今日は、起きてもいない不幸な出来事を頭に思い浮かべて、勝手にダメージを受けていた。
マリオが自ら敵に体当たりしにいくかのように、自滅した。
唯一の救いは、そんな自分のことも、「人間らしくていいじゃん」「愛おしいじゃん」と思えるようになったことだ。
※「24歳、何を食う」とは、この歳にして「脂質異常症」と診断された私の約1ヶ月の食事と、日々の記録である。詳しくは#1へ。
今日も元気に、食事記録をしていこう。
朝は、お察しの通り「いつもの」だ。
母特製の具沢山味噌汁と、私特製の納豆丼(雑穀米150g)。
仕事のあるなしに関係なく、私はこの朝食を食べることがほとんどだ。
天気は悪いが、この朝食を食べるときちんと身体にスイッチが入って、心も上向く。
昼のメインは、サーモンとアボガドのポキ丼だ。
休日ということで、のんびりとスーパーで買い物ができた。
好物の鰹のたたきを探したが今日は見当たらず、代わりにサーモンが並んでいた。
私の好きな寿司ネタナンバーワンは、サーモンだ。
そういうわけで、迷うことなくサーモンのお刺身に手を伸ばした。
雑穀米150gの上に、自分好みに味付けしたサーモンとアボガド、そして卵黄、白ゴマで完成。
副菜は茹でもやしのサラダと、きゅうりとわかめの酢の物。
午後は、いつものカフェへ足を運んだ。
平日でしかも雨模様ということで、お店は空いていた。
最近は土日に行くことが多かったので、いつもより落ち着いて過ごすことができた。
マスターと話すのは楽しいし、お店の雰囲気がとても好みで、この空間にいるだけで落ち着くのである。
日記をつけたり、仕事関係の勉強をしたりした後は、常連さんからお菓子を頂いたり、おしゃべりをしたりして穏やかに過ごした。
転職したばかりで慣れない環境に身を置いていたので、馴染みのカフェの空間がとても落ち着いた。
マスターにお任せした今日の紅茶は、チョコレートの香りがしてとても美味しかった。
寒い季節ほど、チョコレートを食べたくなる気がする。
帰宅してから小腹が空いたので、素焼きのナッツを食べた。
でん六の個包装のナッツ2袋が、小腹を埋めるのにちょうどいいのだ。
夜は、ずっと作りたかった鶏団子鍋を作った。
鶏ひき肉、おからパウダー、生姜、ネギ、塩コショウで鶏団子を作り、白菜としいたけと共にグツグツ煮込むだけ。
顆粒の昆布出汁と、醤油、みりんで味付けした。
今日はかなり手間を省いて作ったので、いつか出汁をとるところから丁寧に作ってみたい。
旨みたっぷりの鶏団子、白菜、しいたけがあまりに美味しくて、私の身体中が「美味しい〜!」と喜んでいるみたいだった。
明日からの仕事も、頑張れそうな気がする。
「◯◯になったらどうしよう…」は、私の得意技だ。
あらやこれやとよからぬことを考えて、勝手にダメージを受けてしまう。
取り越し苦労というやつだ。
ネガティブスパイラルにハマっていることに気づいたら、まずは深呼吸だ。
そして、視野を広く、自分の心を俯瞰して見るイメージをする。
校舎からグラウンドを眺めるみたいに、自分の心を外から眺める感じだ。
あるいは紙のノートに、頭の中の不安を書き出してみるのもいい。
私はネガティブになることも多いけれど、そこから抜け出す術もたくさん知っている。
自分で見つけたやり方もあるし、人から教えてもらったものもある。
ネガティブでも、別にいいのだ。
そういうのも全部ひっくるめて、私なのだ。
取り越し苦労は、鶏団子鍋を食べたのでどこかに行ってしまった。