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都下から湾岸まで

都下マンションの下、眺めやる水色の空にクジラのかたちの飛行、耳に鳴るラジオに彼方の魔法、道路をいけば界隈のみんな、駅まえの池は鏡色のみなも。

中央線から乗り継いで、モノレールのなかボードレールの断章、空港近く、川がそそぐ湾岸の整備の箇所、沙羅がそよぐ湾岸の老人の場所、意外と服がお洒落、だが飲酒して口が駄洒落。

空の彩りは色濃くなっていく、空の旋回は両翼が傾いていく、takefour、低空飛行、上空はよく磨かれた空気でまだ青、信号はよく見つめたら青でなくて緑、歩道と空の道との距離は八〇〇〇メートル。

西に夜が近づいている、東にすでに月がある、天体を祝う祭りをいいだしたのは花巻の昔の科学者、多くの人の信頼の厚さ、科学者に向けたリスペクトとひたむきさ、おおこのにがさ青さつめたさ。

鳥がはためく上を眺めやり駅なかに入る、星がまたたくまえに都下マンションに帰る、駅のめくるめく混雑を抜けてもどる。

日々開いている店のなか、ついでに日が射す日々へと日傘を手に入れる。ひび割れている街のなか、日々変わらず降ってくる夜に日傘を引きずる。


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