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昨日の枝豆を三倍美味しく頂く方法

夏ですな。枝豆がうまいですな。
昔は枝豆なんか一年中食べられるって思ってたんです私。シーズンじゃない時期に居酒屋で出てくる枝豆は冷凍だなんて考えたこともなかった。気づいてみればそりゃ枝つきの採れたての枝豆のほうが冷凍のヌメッとしたやつより美味しいよな。大人になってだいぶたってやっと旬のものの美味しさが分かるようになりました。

仕事休みの日、存分に寝て朝だか昼だか分からない時間に起きてきて冷蔵庫を開けてみると、昨日の夕飯のときに食った枝豆の残りがポリ袋に入ってちんまりと片隅に追いやられている。こんなときの幸せったらたまりません。昨日の残りの枝豆でこそ美味しく作れるものがあるのです。


自分のためだけにテキトーにちゃちゃっと作って出来立てを食べる料理は最高です。休日に遅く起きてきたときはそういう気ままなやつがいいのです。こういう料理は自分でつまみ食いしながら作って調味料も大さじ小さじなんか使わないで好きにやればいい。レシピ本に載っているような料理をつくるときは調味料の比率も研究されて仕上げられているからきっちりレシピの分量通りにやるけど、気分で作りたいものもある。その時々に合うやり方というものがありますね。休日のひとり気ままメシは考えるな感じろのグルーヴでいきたい。だからこれから私流美味しい枝豆飯の作り方を書いていきたい所存にござりますが、分量なんて野暮なことを言っちゃあいけませんぜ。

というわけで、本日は「旬の枝豆と残りごはん炒め~カリカリ焦がしクミンを添えて~」の作り方をお知らせしたい。ま、この料理名からお察しの通りの作り方です。
ではれっつご~。

①まず枝つきの枝豆を入手し、たくさん茹でる。冷え冷えのビール(下戸のひとは麦茶)などとともに美味しく頂く。食べきれなかった分を冷蔵庫に入れ、酔い潰れて寝る。

枝豆は冷凍のやつでもいいですが、夏なら生の枝豆を食いましょうよ。絶対そっちのがうまいから。旬の新鮮なやつがあるのにわざわざ冷凍ものにしなくてもいいじゃん。

どれくらい残しとくかも気分でOKです。いやまさか枝豆を三、四粒だけ残すとかそんなひといないよね!?  そんなちょびっと残すくらいなら全部食っちまって翌日のお楽しみはまたの機会にいたしましょう。

②翌朝起きて冷蔵庫を開けて枝豆を取り出す。豆をさやから外す。これがいちばん面倒くさい作業です。逆にこれより面倒くさい工程はないのでご安心を。

③フライパンを熱し油をひとまわりくらい回しかける。油の種類や量はお好みで。私は普通にサラダ油です。

④そこにホール(粒)のクミンをフライパン全体がドット柄になるくらいぶちこむ。けっこうたくさん入れていいと思います。

⑤弱火めでクミンが焦げ茶色~黒くなるくらいまでよく炒る。けっこうしっかり炒っちゃってよいです。香ばしくカリカリになるよ。

⑥ここに枝豆をぶちこみしばし炒める。

⑦残りごはんを食べたいだけぶちこみ、チャーハンの要領でよく混ぜ炒める。

⑧塩をパラパラして軽く味付けして出来上がり。

これだけです!完成!

クミンがしっかり炒られているのが
おわかりいただけるだろうか
もうちょい黒くなるまでやってもよかったかも
とにかくよく炒ると美味い


これはもう作ったら即食ってください。
冷めたら美味しさが半減すると思う。ま、私はいつも即ぺろりと食ってしまうので冷めた状態が本当にいまいちかは知らないのですが、どう考えても出来立ての美味しさにはかなわないであろう。


ごはんなしで枝豆とクミンと塩だけでやっても美味いです。いいツマミになるでしょう。昼から迎え酒するしかねぇ。

さらにフライパンを同時に二個操れる能力者のかたは、枝豆クミンごはんに目玉焼きをオンしたらもう、富豪のように贅沢な一皿になりますですよ!


半熟の目玉焼き
黄身をいつ崩すか問題が嬉しくもなやましい


てなわけであまりにも美味しかったからここに書き留めてみました。気が向いたかたは作ってみたり作ってみなかったりしてくださいませ☆