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【インタビュー】新しくなったMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を深堀り!

オーダーメイドの介護サービス『イチロウ』を展開するLINK。4周年を迎え重要な成長フェーズを迎えた今、まず始めに着手したことは、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の刷新でした。

組織の旗印とも言えるMVVを、なぜ今新しくしたのか。そこに込められた思いと、刷新作業の舞台裏について、代表の水野さんとコーポレートスタッフの中澤さんにうかがいました。

人材採用のために、‟目指すもの“を言語化した

――設立当初から掲げられていたのは「介護をする人も受ける人も幸せな世の中へ」というテーマ。なぜ今回、これを新しく作り直そうと思ったのでしょう。

水野(代表):
実は、今までのテーマもサービスのスローガンとしては生きているんです。LINKという会社が作りたい最終的な価値として、ここから離れることはないですね。ただ、もう少しこれを分解してわかりやすくしたかった誰が読んでもピンとくるものに、改めて整えたんです。

――漠然とゴールだけ掲げるのではなく、会社の使命(ミッション)、使命を果たすことで期待できる理想の姿(ビジョン)、達成するための価値基準・行動基準(バリュー)まで噛み砕く。たしかにそのほうが、一人ひとりが自走できる組織になれそうですね。

中澤(コーポレート):
そもそも今回のMVVの刷新は、人材採用に本腰を入れていくぞ! というタイミングに合わせたもの。これまでは水野さんがほぼ一人で進めていた採用選考をコーポレート担当にバトンタッチしていくという背景もあり、組織にマッチする・しないの判断基準としての意味も大きいんです。

水野:
今までは……何というか僕がフィーリングで選考していた部分が大きかったので(笑)。もちろん適当という意味ではなく、会ったときに「いい感じ!」と思った印象が、面接を通して外れたことがなくて。

中澤:
私の面接もそんなかんじでした(笑)。でもこれからLINKはどんどん大きくなっていくので、合否の基準をはっきりさせて、全員に納得感のある採用活動をしていくことが大切ですよね。頑張ります!


人材募集のためだけでなく、入社後の人事評価項目も、新しいMVVに沿ったものになるそう。採用と人事評価、組織への入り口と入った後の評価基準が統一されているということは、社員にとって安心感につながるでしょう。価値観の合致を重視する、志を大切にする、という組織としての誠実さの表れとも言えそうです。

LINKの使命と、その先にある未来像

Mission(LINKの使命・目的)
超高齢社会を支える礎を作る

Vision(ミッションが達成された理想像)
誰もが幸せな最期を迎えられる世界

――まずは新しいミッションとビジョンについて、込められた思いを聞かせてください。

水野:
現行の介護保険制度に頼る仕組みのままでは、日本の介護・福祉は絶対に破綻します。私たちはIT・技術の力で、日本の介護をあるべき姿にアップデートしていきたい。全ての人が、生まれてきたときと同じように、大切な人たちに見守られて住み慣れた家で過ごす最期を迎えられるようにしたい。

中澤:
LINKには水野さんをはじめ、介護の現場を経験した中でこうした危機感に直面し、解決の道を模索してたどり着いた人が多いんです。でもミッションやビジョンとして言語化ができたので、これに共感さえできれば、介護現場の経験者でなくでも一緒に頑張れるはず!

日々の指針、迷ったとき立ち返るべき基準

Value(LINKの価値基準/行動基準)
情熱 ~情熱をもって自ら動き、期待を超えるまでやり抜く~
知恵 ~物事の本質を数字や事実で正しく理解し、道筋を立てて事をなす~
愛 ~尊敬と支え合いの精神でチームとして行動する~

――バリューは、どんな経緯でこれに決まったのでしょうか?

水野:
情熱・知恵・愛。まるで少年マンガ誌みたいですけど、シンプルにまとめるとこの3つに尽きます。課題意識を持ち「情熱」を持ってやり抜くことが前提。そのプロセスとして重視すべきは「知恵」、数字や事実に基づいて地に足のついた計画を練ること。……でも僕がこのValueの草案を持ってきたとき、みんなざわついたんですよ。

中澤:
情熱と数字って、売上達成するまで帰りませんみたいな、まるでゴリゴリの体育会系みたいに聞こえるけど大丈夫? って(笑)。そこでもう一回練って生まれた3つ目の「愛」、これは本当にLINKらしいな~と思います。お互いに自分にないものを持つ仲間としてリスペクトし合っている。仲良しで上下関係はないけれど、コミュニケーションがとても丁寧です。

水野:
このValueの件みたいに、僕に対しても変に気を遣わず、ちゃんと愛あるツッコミを入れてくれるので本当に信頼しています。ありがたい。

インタビュー中、終始にこやかだった水野さん。でも唯一、日本の介護が抱える課題について語るときはピリッとしたものが走りました。現場で痛感した問題の根深さと、そこへ現場の知見とITの力を持って立ち向かうという姿勢に心強さを感じました。