
沼にハマった話 ロードバイク 番外編:ギアと共に運命の歯車がまわり始めた日
全身がギシギシと悲鳴をあげて
身体のあちこちが
甘い痛みにつつまれている49歳です
私は今から
だれも聞きたくないであろう
自分語りを
勝手にさせていただきます
(止めても 絶対語ります(笑))
そして興味のない人には
まったく面白くない話です
先に謝っておきます
ごめんなさい
m(_ _)m
それでもやっぱり語らせてください(笑)
それでは身勝手な自分語り
はじまりはじまり〜
ビンディングペダルをつけて
ロードバイクに乗り
私は
行くあてのない
サイクリング出かけました
サイクルジャージは
私のもう一つの 私の宝物
の写真で着ていた
オレンジ色のサイクルジャージ


以前からストックしていた
マウンテンバイク用ビンディングペダル
(普通のペダルとしても使えるタイプ)
をロードバイクに装着



何度パンクしても良いように
チューブとガスボンベで
サドルバックをパンパンにして
補給食をサイクルジャージに詰め込んで
私はゆっくり走り出しました

「僕がチャリに乗る理由」で
嫁さんが転んで付けた傷(涙)
転んだ直後 全否定される私のアイデンティティ(T ^ T)
今回のロードバイクと
対話をするにあたり
3台あるロードバイクの中から
2号機の通称「ジャイアン」
(メーカーがGIANT(笑)
TCRコンポジット カスタム)
をチョイスしました

我が愛車2号機「ジャイアン」は
いつもここぞって時に
最後の試合に出番を奪われる
「キャプテン翼」のキーパー
「若島津くん」のような立ち位置
1号機はザルっぷりでお馴染みの「森崎くん」
(でも出番多くて憎めない)
3号機は「若林くん」なのである
(完成度の高いオールラウンダー)
今回のサイクリング
2号機「ジャイアン」じゃなきゃ
どうしてもダメな理由が
私にはありました
2号機「ジャイアン」は
私が練習で行った
琵琶湖一周中に
事故に遭い破損した
1号機の
修理代と慰謝料ということで
私の元に
やってきてくれた
ミドルグレードのロードバイク
海を渡り
異国の
ホノルルセンチュリーライドを
ともに戦い抜いた戦友

数奇な運命(事故)により
我が元にやってきた彼
同じく数奇な運命(事故)により
夢を絶たれそうになった私
夢の再出発の船出には
海を渡り
最高の思い出を共に作り
共に走った
彼がいい
ずっとそう心に決めていました
ジャイアンの記事を
思い浮かんだのも
きっと運命だと思うくらいです
私は彼のことをずっと考えていました
すっかり埃を被った「ジャイアン」
ペダルを一歩踏み込んだ時
優しい風を頬に感じました
埃は誇りにかわり
風とともに宙に舞った
私はそう感じました
車通りの多い道
自分が巻き込まれた事故の影響か
私はひたすら恐怖を感じました
ちから一杯ハンドルを握り
ガチガチに緊張しながら走る私
ブレーキから手が離せない
スピードも全然出せない
自動車に対する
あまりの恐怖に
歩道をゆっくりとしか
走れませんでした
それでも
心から込み上げてくる喜び
寒さの中でも
自然に頬が緩み
私はずっと笑顔でした
風が吹く方向に
追い風を背に受けて
少しずつスピードが上がっていく
「ジャイアン」
ふと気がつくと
サイクルコンピュータ
(速度や距離を教えてくれる機械)
が故障しているのか
動いていないことに気がつきました
道中のコンビニで
電池を買って交換するも
反応なし
その
動かないサイクルコンピュータが
まるで自分のようで
とても愛おしく感じました
「距離もスピードも気にするな」
そう言われた気がしました

動かないサイコンはただの時計(笑)
風に吹かれるまま
「ジャイアン」が
「こっちだよ」
と案内してくれる
私はゆっくり走り続けました
導かれるまま
狭い路地を抜けた先
そこには
「素敵なサイクリングロード」
がありました
サイクリングロードを走っている
小学生の自転車集団に
「自転車通るよ〜」
「危ないよ〜」
「横通るよ〜」
と声をかけると
「はい❗️どうぞ❗️」
と道を開けてくれる小学生たち
「ありがとうね〜❗️」
と声をかけ
小学生たちの横をすり抜けると
なんの邪魔もない
直線道路

私は
今の自分の限界を知りたくなり
ちから一杯思いっきりペダルを廻しました
頬に優しく当たっていた風
そこから一転して
風の壁を切り裂きながら進む
私と「ジャイアン」
数秒で原動機付自転車の
法定速度を
ちょっと超えるくらいのスピードが
出たと思います
5秒もたたないうちに
私の
体内のアデノシン三リン酸(ジェット燃料)は
空っぽになりました
呼吸が苦しい
太ももが急に重くなる
心地よい疲労感が
全身を甘くつつむ
ロードバイクに乗っているんだ…
心地よい疲労感から生じる多幸感と
夢にまで見た現実が
私をふわふわとした夢心地にさせます
あ❗️いかん‼️
低血糖かも‼️
糖尿病の私は
自転車を止め
左手でサイクルジャージのポケットを弄り
補給食に齧り付きました
血糖値が上がるまで
ほんの少し休憩をしました
夢中になって
ペダルを廻していたため
気にもしていなかったのですが
あらためて見ると
綺麗な海が

海をバックに
「ジャイアン」を記念撮影
ロードバイク乗りの
お決まりのパターンです(笑)

風が吹いて倒れそうになりヒヤヒヤしました(T ^ T)

記念撮影を終えて
サイクリンロードが
どこに繋がっているのか知りたくなり
向かい風に逆らうように
ゆっくりと
もと来た道を戻りました
向かい風はキツく
どんどん私の体力を奪っていきます
全身を押し戻すそんな向かい風も
まるで風に励まされているようで
今の私には
とても嬉しく
心地良く感じました


お前たちも実は地味に努力を重ねているのか…

心が
「まだまだ行こう❗️」
そう私に語りかける中
足でも腰でも
ましてやアキレス腱でもなく
私の左腕が
プルプルと震え出し
「今日はここまでだよ」
と私に優しく教えてくれました
疲労した身体を
ゆっくりクールダウンしつつ
体力を回復させながら
「100キロまで
まだまだ先は長そうだな」
そう思い
私は家路につきました
走行距離:約20キロ
走行時間:1時間40分
Googleマップが私に教えてくれました
監視社会のディトピア(反理想郷)
になったと言われる昨今
こんな便利なディストピアなら
まだ我慢できそうだな
そう思い
携帯の写真を見つめて満足し
私はにっこり笑いました
記事を書き終え
馬場俊英様のライブを拝聴し
めちゃくちゃテンション上がってます
私の大好きな曲だけだった
(T ^ T)
私の今日の門出に
最後の曲が
記事で取り上げた曲なんて・・・
出来すぎだろ‼️
もうニヤニヤが止まらない
齋藤一郎なのでした
いつも笑顔でファンキーに!
関連記事
この記事のきっかけになったお話
我が愛機「ジャイアン」への想い
馬場俊英様への想い
この記事の 大元になったお話
大元の話を苔太郎様に記事でご紹介いただきました。
沼にハマった話 ロードバイク エンディング
by苔太郎様
ロードバイクのこぼれ話
苔太郎様にロードバイク出会い編を記事でご紹介いただきました
苔太郎様にイラストを描いてもらいました
ロードバイク出会い編 詩によるすばらしい要約
by中村陽炎様
中村陽炎様がもう一つの詩を送ってくださいました
中村陽炎様に記事でも取り上げてもらいました
関連記事たくさんで
嬉しいです❤️
優しいコメントをってくださって皆様
スキで応援してくださった皆様
記事やイラスト、詩で応援してくださった方々
noteでつながったご縁に感謝
私は幸せものですね
感謝の気持ちを心から申し上げます
「ありがとうございます」