~第190回~「神々と心」
武蔵一宮氷川神社の主祭神は須佐之男命(スサノオノミコト)。
現存する最古の歴史書『古事記』や『日本書紀』などに記されるその御姿(性格)はさまざまです。
現在では厄祓い・疫病祓いの神様としても知られるスサノオノミコトですが、暴風の神、農業の神、樹木神などの姿もあります。
また、『出雲国風土記』に見られるスサノオノミコトへの信仰の分布が、産鉄地域とも重なることから製鉄神としての姿もあると言われております。
古事記に記されるスサノオノミコトは、だんだんと成長する御姿が記されています。
悪い行いをする荒ぶる神から、八岐大蛇を退治する英雄的な神になるのです。
周りに迷惑をかけてしまうような失敗をしながらも反省をし、そしてイナダヒメを助け成長するその姿は、私たちの生き方にアドバイスをくださっているかのようです。
また「因幡の白うさぎ」神話で知られる大己貴命(オオナムチノミコト。大国主命)はスサノオノミコトの6世の子孫(『日本書紀』正伝によると息子とも)。
兄神たちからの嫌がらせに屈せず、須佐之男命から与えられた試練を乗り切り、生大刀、生弓矢などを持って帰還し、やがては出雲に大国をつくられます。
イナダヒメを助けるために大蛇を退治したスサノオノミコトや、理不尽な事や環境に挫けずに立ち向かうオオナムチノミコトのお姿は、「心の強さ」「助け合う心」など私たちに大切なことを教えてくださっているのではないでしょうか。
令和6年能登半島地震で被災された皆様へ、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
現在も断続的な余震により多くの方が不安の中に過ごされていることと存じます。
更なる被害が出ないことを願い、一刻も早い復旧・復興を御祈念申し上げます。
〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕
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