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アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい…
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ…
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#アート思考

画仙人、小松均にかつてないほど感動する/一日一微発見493

絵、あるいは画人には「格」というものがあると思う。僕らは、西洋美術史というグローバルルー…

200

冬から春へ。「仮の家」の庭の「相」を学ぶ/一日一微発見492

2025年、今年の春、仮の家は4年目をむかえる。 全くの荒地に手を入れて、様々な草木を植え、は…

100〜
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追悼!デビッド・リンチとは何者だったのだろうか?/一日一微発見491

アレック・ソスの写真展を見た日は、デビッド・リンチの死を知った日だった。それはもちろん何…

100〜
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アレック・ソスの写真の教え/一日一微発見490

展覧会の会期終了が近づいてきたので、アレック・ソクの展覧会をまた見に行った。たくさんの人…

100〜
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お墓の計画!奈良飛鳥の石舞台に予習に行く/一日一微発見489

僕も妻の渚も奈良が好きだ。昨年末も恒例のごとく奈良に行った。 東京や大阪だけでなく、京都…

100〜
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新年、ジョン・バージャーの『画家たちの「肖像」』を読むことから始める/一日一微発…

アートのことを文字にすることはたやすくはない。作家や作品について書くことは、「それ」につ…

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喪が明けた 坂本龍一「音を視る、時を聴く」/一日一微発見487

2024年の「一日一微発見」を、このテキストで〆ることができるのは嬉しい気持ちだ。 先日、東京都現代美術館での、坂本龍一展「音を視る、時を聴く」の内覧会に行った。 午后3時から開幕式があるというので早めに行ったが、もう結構人が集まっていた。 高谷史郎君やカールステン・ニコライなど8人のコラボレーターとの展覧会であることは事前に知っていたが、内味はまるで知らない。 けっこうドキドキしながら会場にやってきた。開幕式の会場に行って、高いところで座っていると、来る人の顔がよく見える

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「ハイパー祭り」のことを考えるために、秩父夜祭りに行く/一日一微発見486

祭りが好きである。ならば祭りに参加したらいいではないかと思うのだが、「流れ者」「よそ者」…

200

フィリップ・パレーノの「パラレルリアリティ」の世界へようこそ/一日一微発見485

「私」が「私」でありつつ、「私ではないもの」としてある。「ここ」が「ここ」であると同時に…

100〜
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AI写真時代の「写真力」篠山紀信をどう「偲ぶ」のか?/一日一微発見484

12月3日にホテルオークラで行われた「篠山紀信を偲ぶ会」に参加した。会場正面のまん中に先生(…

100〜
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秋に目を磨く 白洲正子の旧邸武相荘に行く/一日一微発見483

白洲さんには、直接逢って話してみたかった。 手紙も出した。それは、骨董を見る目と、写真や…

100〜
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僕の読書術・岩田慶治の「花の宇宙誌」を再読する/一日一微発見482

先日、東京国立近代美術館に「ハニワと土偶の近代」を見に行った時に、駆け足だったが3階の日…

100〜
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ルイーズ・ブルジョワから何を学ぶのか(①逆襲)/一日一微発見481

僕がルイーズ・ブルジョワのことを知るようになったのは1980年代だ。ロバート・メイプルソープ…

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僕の読書は、「縁のつながり」でできていく/一日一微発見480

僕は、主にコンテンポラリーアートについては、フォローしているアーティストや美術館やキュレーターのinstagramで最新の動向をチェックする。速度である。 だけど同時に、身や心は京都や奈良や、過去に読んだり逢ったりした人にワープしたり。 ディメンションの異なる複雑なラインが交わったり、いや、交わらなくて並走したり。読書は、速さと深さを促進する僕の日々の習慣である。 最近、僕の机の上にあるのは、この2週間ぐらいの間に到着した本たちだ。新刊も古本もある。来年ロンドンの美術館T

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