マガジンのカバー画像

アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい…
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ…
¥1,000 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

#アート思考

庭が考えてくれる。アウタルキーへの回帰/一日一微発見479

毎年11月に「三ケ日會」というものを、「仮の家」でやっている。 僕が教えている京都芸術大学…

100〜
割引あり

いのちの色のミラクル・志村ふくみ生誕100年記念展を見る/一日一微発見478

志村さんのことを知ったのは、求龍堂から出たばかりの著書『一色一生』を読んだ頃だから、80年…

100〜
割引あり

ウェイド・ガイトンを通して「絵画戦略」について考える/一日一微発見477

表参道のエスパス・ルイヴィトンでウェイド・ガイトンの個展「THIRTEEN PAINTINGS」を見た。彼…

100〜
割引あり

今や日本画が世界で一番面白いアートなのだ/一日一微発見476

個人的には、こんな愉快な本はない。 それは『辻惟雄最後に絵を語る』である。 70年代に、名著…

100〜
割引あり

太陽は笑っている/一日一微発見475

引っ越しの時に、自分の本を久しぶりに開いたら、20数年前の同じ日に書いた文章だった。 編集…

200

移動する植物・川島昭夫さんの『植物園の世紀』を読む/一日一微発見474

ジル・クレマンの本『第三号宣言』を注文する時にふとサイトを見ると、川島昭夫さんの本が出版…

100〜
割引あり

ストーリーテリングという現代アートのつくり方・ヤノベケンジの秘密/一日一微発見473

「物語」というともっぱら「文学」の専売特許のようなところがあった。「アート」は純粋視覚芸術であり、それも「映画」に枝分かれてからなおのこと「純化」が加速した。抽象画やフォルマリスティックな「造形」がそれである。 しかし、その視覚の純化が行き詰まり、コンセプチュアルアートの頭脳プレイがコンテンポラリーアートの基本ルールになってしまうと、絵画を中心にして、アートは「物語」を積極的なエンジンとせざるを得なくなった。 絵画にはもともと「絵物語」という分野があった。つまり「説話」画

¥100〜
割引あり

京都は魔都であり続ける 千本閻魔堂とのご縁/一日一微発見472

時々、京都という場所について書きたくなる。 京都とは「都市」である。田舎(もしくは地方都市…

200

埼玉県飯能にある「生活の木」のハーブガーデンからエキナセアの大量引越し(仮の家の…

ガーデニングに熱中する人は、誰もがそうだと思うが、他人の庭が気になる。もちろん僕もその1…

200

ハイパーミュージアムという名の新美術館の館長をやります/一日一微発見470

「ハイパーミュージアム」という名前をつけた。 10月10日には、ティザーサイトも立ち上がった…

100〜
割引あり

ジル・クレマンの『第三風景宣言』を「仮の家」で読む/一日一微発見469

異常に暑かった夏が、やっと終わった。 長い旅行や、さまざまなイベント、マンションの引っこ…

100〜
割引あり

編集とアーカイブと本棚のこと アジア・アート・アーカイブにて/一日一微発見468

編集とアーカイブのことについて考えている。 このあいだ香港に行った時に「アジア・アート・…

100〜
割引あり

スイスのキューレターが手がけた現代写真展「SUPER NATURAL!」(スーパーナチュラル)…

朝、有楽町に仮設されたYAUのギャラリーに行った。写真家の小山泰介君がオープン前に入れてく…

100〜
割引あり

アジアに向けてどんな進化するエディットを行うか(その2)/一日一微発見466

香港アートブックフェアBOOKEDは、規模的には、TABF(東京アートブックフェア)の1/3ぐらいだけれど、東京でアジアのことを考えるよりも、香港や(そしてソウル台北、シンガポール)に軸足を移した方が編集の「速度」「深度」「開放度)が肌身に感じられる。 僕にとっては移動すること(旅と言ってもよい)は、思考や実践のスタイルであり、戦略的な編集のトレーニングなのだ。 僕は90年代に、フィリピンのマニラのストリートチルドレンの取材(写真は大森克巳君)に行った時に、1冊だけもって

¥200