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アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい…
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ…
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運営しているクリエイター

#現代アート

フィリップ・パレーノの「パラレルリアリティ」の世界へようこそ/一日一微発見485

「私」が「私」でありつつ、「私ではないもの」としてある。「ここ」が「ここ」であると同時に…

100〜
割引あり

ウェイド・ガイトンを通して「絵画戦略」について考える/一日一微発見477

表参道のエスパス・ルイヴィトンでウェイド・ガイトンの個展「THIRTEEN PAINTINGS」を見た。彼…

100〜
割引あり

ストーリーテリングという現代アートのつくり方・ヤノベケンジの秘密/一日一微発見473

「物語」というともっぱら「文学」の専売特許のようなところがあった。「アート」は純粋視覚芸…

100〜
割引あり

都市をプレイグラウンドにする闘い・SIDE CORE のCONCRETE PLANET 展/一日一微発見461

ワタリウム美術館でSIDE COREの個展が始まった。入り口にSIDE COREが何者かについて簡単な紹介…

100〜
割引あり

抽象画の強度・衰弱・再生をめぐって。アカデミアのデ・クーニング/一日一微発見454

ヴェネツィア・ビエンナーレのタイミングでいくつかの美術館は力を入れた企画を行う。なかでも…

200

ピエール・ユイグの新作「Liminal」についてのラフ・スケッチ/一日一微発見453

人間は一日の1/3か1/4の時間は目を閉じて闇の中にいる。しかし、それは決して死んでいるわけで…

200

サーペンタイン・ギャラリーでのジュディ・シカゴ展「Revelations」が導く未来/一日一微発見451

今回のアートの旅は、気がつくと、見たいアーティストは、女性作家とクィア、ブラックアートばかりだった。 ロンドンではザネレ・ムホリ、オノ・ヨーコ、インカ・ショニバレ、ジュディ・シカゴだし、そのあともサラ・モリス、アンネ・イムホフがあり、さらにトイイン・オジ・オドゥトラとの遭遇もあり、終着点のアルルでも石内都さんをはじめとする女性写真家たちの展示がある。 これは僕の恣意的なものではない。 そして一過性のものでもない。 ロンドンでの大収穫はジュディ・シカゴの大回顧展(イギリスで最

¥200

Tate Modernのオノ・ヨーコ展を体感する/一日一微発見450

僕は子どもの頃に、絵を描くことで随分と救われた。「アートの力」がずっと伏流水になって今が…

200

アドリアーノ・ベトロサの第60回ヴェニス・ビエンナーレをイメトレする/一日一微発見4…

ヴェニス・ビエンナーレに最初に行ったのがいつだったかは定かではないが、はっきり意識的に行…

100〜
割引あり

「来たるべき絵画」とは、どんなものか?「東京都展」を見て考えた/一日一微発見445

先日たて続けに、カール・アンドレ、リチャード・セラ、フランク・ステラなどの80代の「巨匠」…

100〜
割引あり

ラニアーのAIの本を読みながら、「原爆」ではなく、「芸術」の爆発について考える/一…

ジャロン・ラニアーの伝記『万物創造を始めようDawn of the New Everything: Encounters with …

100〜
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「野草」であることの戦略・横浜トリエンナーレをめぐって/一日一微発見442

「革命」や「前衛」が失効してしまった今だからこそ、やはり「アート」と「政治」について考え…

100〜
割引あり

展覧会「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」は何を自問する?…

国立西洋美館65年目にして初めての「現代美術」展を見に行く。 最初に感想めいたものを言うな…

100〜
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ル=グインの「ストーリーテリング」は僕の大きな宿題/一日一微発見432

アート思考について避けて通れないのは、「ストーリーテリング」のことだ。「物語」「ナラティブ」とも言う。 「物語」は今や、コンテンポラリーアートにおいて重要なメソッドになったが、「物語」は相変わらず「文学」が専売特許みたいな顔をしていて、アートは分が悪い。 それは勿論、グリーンバーグ流のフォルマリズム至上主義からすれば、ストーリーテリングという手法が有効になるなんて、許せないことだったろう。崇高を目指す純粋芸術からすれば「物語」は、俗っぽいものとして扱われる。 しかし、スト

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